2024年2月29日

日本ゼオン
Syzygy社に投資

投資と並行し協業の可能性検討

日本ゼオン(豊嶋哲也社長)は、CVCを運営する子会社、Zeon Ventures(所在地・米国カリフォルニア州、代表者・香川佳宏氏)を通して、光を用いて化学反応を促進させる技術を開発する米国スタートアップであるSyzygy Plasmonics(所在地・米国テキサス州、代表者・Treⅴor Best氏、以下、Syzygy社)に投資を行った。同社は、今回の投資と並行してSyzygy社との協業の可能性を検討していく。

Syzygy社は光を用いて化学反応を促進させる技術の商業化を通じて、よりクリーンで安全な世界の実現を目指すスタートアップで、化学製品の製造に化石燃料の燃焼の代わりに光を利用する反応器の開発を行っている。化石燃料を燃焼させる通常の反応器に代わり、Syzygy社の反応器を用いることで、アンモニアからの水素製造やCO2とメタンからのメタノールの製造におけるCO2排出量の削減が可能となる。

日本ゼオンは持続可能な社会への移行を加速させるため、Syzygy社とともに該社の技術を活用し、日本ゼオン製品にかかわる原料の新規製造法を開発している。また、日本ゼオングループのさまざまなアセットをSyzygy社と共有することで、Syzygy社のさらなる成長の支援を行う。