2024年3月30日

横浜ゴム
メキシコに乗用車用タイヤ新工場建設

北米市場への供給能力強化
需要の増大に対応

横浜ゴム(清宮眞二社長)は北米市場へのタイヤ供給能力を強化するため、メキシコに乗用車用タイヤの新工場を建設することを発表した。年間生産能力は500万本で、投資額は3億8000万㌦(約521億円)。2024年第2四半期に着工し、27年第1四半期からの生産開始を予定している。新工場の敷地面積は約61万平方㍍で、将来的な拡張も視野に入れている。

同社は今回、今後予測されるタイヤ需要の増大に迅速に対応するためには、北米市場での地産地消の能力増強が不可欠と判断し、新工場の建設を決定。新工場はコアウイラ州サルティヨ アリアンサ工業団地に所在し、主要な鉄道や高速道路へのアクセスも良く、北米全土の顧客へのタイムリーな供給体制を構築していく。

横浜ゴムは24~26年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation2026(YX2026)」のタイヤ消費財戦略において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、ウィンタータイヤに加え18㌅以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。また、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推し進めている。