2024年5月25日

デンカ
「スネクトン」生産

70億円の設備投資を決定

デンカ(今井俊夫社長)は、低誘電有機絶縁材料「スネクトン」生産のため、約70億円の設備投資を決定した。

同社が開発したスネクトンは、次世代高速通信(Beyond5G、6G)において電気信号の損失(伝送損失)を低減させるため、素材に要求される電気特性(低誘電率、低誘電正接)を備えており、既に各種高速通信機器の銅張積層板(CCL)や層間絶縁材用途などで、多くの顧客から高い評価を得ており、今後大幅な需要拡大が見込まれる。

従来のエポキシ樹脂をベースとしたCCLでは、次世代高速通信用途としては伝送損失面で課題があったが、同社のスネクトンは要求される低伝送損失を実現したことに加え、軟質樹脂でありながら架橋性(耐熱性)も有する特長を持つ最先端有機素材。また、完全硬化後も軟質性を有することから、フレキシブル銅被覆板(FCCL)への適用も可能で、PC、スマートフォン、データセンター、携帯電話基地局、ウエアラブル端末、自動車などといった幅広い分野での活用が期待される。

同社は2023~30年度の8カ年を対象とした経営計画「Mission2030」において、ICT&Energy分野では800億円の戦略投資枠を定めており、今回の投資はその中でも中核の一つと位置付けて実行される。