2024年5月30日

【2024年3月期決算】
ニッタ

3事業部門が増収増益に
年間配当12円の増配

ニッタ(石切山靖順社長)は5月10日、大阪市浪速区の同社本社とオンラインとのハイブリッド方式による「決算説明会」を開催した。それによると売上高は前期比0・7%増の886億900万円、営業利益は同11・4%減の44億2100万円、経常利益は同6・9%減の120億700万円、当期純利益は同9・2%減の98億5700万円となった。売上高は増収となったが、営業利益は高騰した原材料価格の販売価格への転嫁が進んだものの、半導体製造装置向けなど高付加価値製品の売り上げ低調の影響等を受けた。経常利益は営業利益の減少に加え、為替差益の減少や訴訟関連費用が生じたことが影響した。期末配当については前回予想の1株当たり65円から2円増配の67円を予定。これにより既に実施済みの中間配当55円と合わせ、当期における1株当たりの年間配当は122円となり、前期実績と比べ12円の増配となる。

セグメント別ではベルト・ゴム製品事業の売上高は前期比3・3%増の295億3500万円、セグメント利益は同10・1%増の34億3800万円。国内では、物流業界向けベルト製品が堅調に推移し、リネン業界向けRFID製品が特需により好調。海外は物流業界向け、繊維業界向け等のベルト製品が低調であった。

ホース・チューブ製品事業の売上高は同4・7%減の316億9700万円、セグメント利益は同99・2%減の700万円。国内では、自動車業界向けが半導体不足緩和に伴い回復傾向となったが、付加価値の高い半導体製造装置向け製品が低調。海外ではアジア圏、特に中国で建設機械や自動車業界向けが低調であった。

化工品事業の売上高は同1・9%増の118億2200万円、セグメント利益は同124・3%増の4億5400万円の増収増益。国内では鉄道向けゴム製品、海外はOA機器向けエラストマー製品や、鉄道向けゴム製品が堅調に推移した。

その他産業用製品事業の売上高は同9・8%増の114億7500万円、セグメント利益は同92・9%増の4億3800万円。空調製品は半導体や電子部品、製薬業界等のクリーンルーム向けフィルタ製品や測定器の需要が好調だった。

不動産事業はコロナ禍で減少していたテナント収入の回復などにより、売上高は同16・3%増の9億7300万円、セグメント利益は同39・6%増の2億5600万円となった。

経営指導事業の売上高は同8・3%減の18億500万円、セグメント利益は同11・9%減の15億1900万円。経営指導の対象となる関連会社の業績が半導体市場の生産調整等の影響を受けた。

自動車運転免許教習事業や北海道における山林事業で構成されるその他の事業の売上高は同0・3%増の12億9800万円、セグメント利益は同65・5%減の5400万円。

今期については売上高は前期比1・6%増の900億円、営業利益は同8・6%増の48億円、経常利益は同0・1%減の120億円、当期純利益は同1・4%増の100億円を見込んでいる。