2019年10月15日

三ツ星ベルト・100周年式典

三ツ星ベルト創業100周年記念式典

三ツ星ベルト(垣内一社長)は、今年の10月10日に創業100周年という大きな節目を迎えることから7月26日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸において「三ツ星ベルト創業100周年記念式典」を開催した。同社が工場を構える各自治体の首長、国会議員を始めとした来賓のほか、同社の国内事業所、海外の生産・販売拠点の代表者ら世界50カ国からの来訪者を含めた500人以上の出席者が参集。同ホテル最大の大宴会場である平安の間において、世界中から詰め掛けたスタッフらとともに、同社の1世紀にわたるメーカーとしての歴史をグローバルに祝った。

三ツ星ベルト創業100周年記念式典

会場では、開演の時間とともに、場内の照明は三ツ星ベルトのコーポレートカラーであるブルーに変化。最新技術のフルカラーレーザーシステムによって、同社の100周年を彩るキ―ワードやマークが空中を飛び交い、場内のあらゆる場所に祝福の言葉を浮かび上がらせた。和太鼓や三味線による和の調べによって幕が開き、最新技術による光の競演と和の演奏を融合させることによって、未知の可能性を伺わせる新たな空間を作り上げた。和の演奏は3つのパートで構成されており一つ目は、日本の動乱期に誕生した三ツ星ベルトの船出、二番目は人を想い、地球を想う温かみに溢れた同社の文化を表現、三つ目はメーカーとして、これからの200周年に向けて高性能、高品質な商品を作り続けていく期待感が込められていた。

三ツ星ベルト創業100周年記念式典

日本音楽集団による演奏が行われ、この日のために用意された“創業100周年慶祝曲”を披露。続けて、同社の地元である真野地区の真野小学校の生徒による祝福の歌が贈られた。真野地区は、同社の地元貢献に対する理念に火を灯す発端となった地域でもあり、阪神淡路大震災における被災者支援という出来事によって地域と企業が一体化。地元とともに発展を目指す企業としての姿勢の重要性をこれまで以上に強く根付かせた。地元住民と顔見知りとなることで、地域社会の人々との一体感が生まれ、人と企業と存在価値が相乗的に高まる。三ツ星ベルトよりも2年早く100周年を迎えた真野小学校の子どもたちは「幸せはこべるように」「梅の花のように」の2曲を熱唱。世界から訪れた来場者に、万国共通である、未来を担う子どもたちの純朴な思いを歌というメッセージを通じて受け取った。
引き続き「ユニセフへの寄付金の贈与式」が開催され、子どもたちのために三ツ星ベルトがグローバルに取り組んでいるボランティア活動の集大成ともいえる式典が執り行われた。

三ツ星ベルト創業100周年記念式典

主催者を代表してあいさつに立った垣内社長は「当社は創業以来、常に厳しい環境にさらされてきたが皆さんのお陰で乗り切ることができ、今年の100周年を迎えることができた。この節目に併せて、ユニセフに寄付金の贈呈を行う“世界の子ども達に愛の手を”といった式典を催す。世界のグループ・関係企業で働く当社の従業員たちの気持ちをこの会場でお届けできることを大変うれしく思う。今や自動車産業は100年に1度の変革期と言われており、産業界も常に変化を続けている。本日は、世界代理店会議も開催したが、皆さんのお陰で、当社の数多くの製品がさまざまな分野において世界各国で活躍することができている。この100周年は通過点であり、これからの200周年、300周年を考える出発の時でもある。変化の早い激変の時ほどスピードが求められており、未来の予想は難しいが、ゴム・樹脂・金属サプライヤーとして高機能製品を供給し、“人を想い、地球を想う。”企業理念に基づいた製品を通じて社会に貢献していくことによって、これからもメーカーとして発展を続けていきたいと思う」と述べ、未来に向けての意欲を示した。

三ツ星ベルト創業100周年記念式典

続いて、三ツ星ベルトの社員が檀上に上がって整列し、来賓に向かって感謝の気持ちを表明。「お陰さまで100周年を迎えることができた。これからも皆さんとともに社会に役立つ企業として、一層の努力を重ねていく意欲を高めているのでこれからもよろしくお願いしたい」と述べ、全社員を代表して感謝の気持ちを誠意ある態度で伝えた。