積水化成品工業
「エラスティルＢＩＯ」を開発

積水化成品工業（柏原正人社長）は、持続可能社会に貢献する熱可塑性エラストマー発泡体「エラスティル」の植物由来グレードを開発した。

エラスティルは、同社独自の発泡および成形技術によって開発された発泡熱可塑性エラストマー。エラスティルの成形品は軽量性、高反発性、曲げ強度や圧縮強度などの高い機械的特性を有している。

今回、製品ラインアップ拡大として植物由来グレードの「エラスティルＢＩＯ」を新たに開発した。この製品は、より持続可能な製品を望む市場に対する同社の回答の一つとされており、持続可能な植物由来素材でありながら、既存のエラスティルが持つ高いパフォーマンスを維持することに成功した。エラスティルＢＩＯのパフォーマンスが評価され、リーボックが今秋発売を予定している初の植物由来パフォーマンスランニングシューズ「フォーエバー　フロート　ライド　グロウ」のミッドソール素材として採用されている（写真）。

積水化成品グループは、「環境リーディングカンパニー」を目指し、従来から注力している３Ｒ（リデュース、リユース、リサイクル）活動に加え、２Ｒ（リプレイス、リ―クリエイト）を含んだ「ＳＫＧ―５Ｒ」活動を推し進めている。エラスティルＢＩＯはこの中のリプレイス活動における同社の開発の一つで、石油由来の素材から持続可能な植物由来の材料に置き換えた一例として挙げられる。