2020年7月15日

ブリヂストン
ブリヂストンタイヤジャパンの社名を変更

ソリューション事業の展開加速

ブリヂストン(石橋秀一CEO)は、同社グループ会社であるブリヂストンタイヤジャパン(BTJ)の社名を、本年10月1日から「ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社」(BTSJ)に変更する。

BTJはタイヤを中心とした卸販売機能を担っているが、〝成長事業〟であるソリューション事業の展開を加速させる目的から、BTSJへと社名を変更、〝コア事業〟である卸販売事業と成長事業であるソリューション事業の2つのビジネスユニットに再編する。これにより、基盤となる卸販売事業で断トツのブランド力・商品・サービスネットワークを生かした収益性・効率性の向上を実現しながら、新設するソリューション事業では、同社独自のビジネスプラットフォーム「ブリヂストンT&DPaaS(ブリヂストン・タイヤ・アンド・ダイバーシファイド・プロダクツ・アズ・ア・ソリューション)」の展開を加速。新たな価値共創パートナーとともに、最終顧客に直接つながるサステナブルなソリューション事業を創造していく。

来年1月のBTSJの本格稼働後に実行化を予定している主な取り組みとしては、生産財系(主にBtoB向け商品・ビジネスモデル)では同社のグループ会社で、欧州において車両の運行状況に関するさまざまなデータの管理・提供を通じて、輸送オペレーションを支え、ドライバーや運送事業者の安全性・効率性・生産性の向上に貢献するフリートソリューション事業のリーディングカンパニーであるウェブフリートソリューションズ(オランダ)と連携し、サブスクリプションモデルベースのフリートソリューションを運送事業者などへ提供する。消費財系(主にBtoC向け商品・ビジネスモデル)については、最終顧客に直接つながるサブスクリプションモデルを含めたプレミアムEコマース事業を展開、強化していく。CASEやMaaSに象徴されるモビリティの進化を支え、MaaSオペレーションとオープンにつながることでシステム価値を提供する「MaaSソリューション」など、新しいビジネスモデルの開発・実証活動を推進する。

同社グループは先日発表した「中長期事業戦略構想」に基づき、断トツの商品・サービス・サービスネットワークと「デジタル」技術を組み合わせることで、社会・顧客の困り事を解決し、新たな価値を提供するソリューションビジネスをグローバルに展開していく。今回の社名変更およびこれに伴う組織再編は、同社グループの日本タイヤ事業において、この中長期事業戦略構想を具現化するための重要なマイルストンとして位置付けている。同社グループは、50年に向けてサステナブルなソリューションカンパニーへと進化することによって、社会価値・顧客価値を持続的に提供していく。