2020年8月5日

豊田合成
「深紫外LED光源モジュール」開発

水や空気などの殺菌用途
高い殺菌効果を実証

豊田合成(小山享社長)は青色LEDの開発・生産で培った技術を活用し、水や空気などの殺菌に用いる「深紫外LED光源モジュール」を開発した。

深紫外LEDはウイルスや、細菌の遺伝子情報を壊す波長の短い紫外線を発するLED。環境への影響が懸念される水銀ランプに替わる新たな殺菌用光源として期待されていることから、同社ではその普及を目指し、防水・放熱などの機能を備えたモジュールやユニットでの製品開発を行ってきた。

今回同社は、医学・薬学・獣医学・農学など生物科学を専攻する国公立研究機関や大学などの出身の専門家により構成された認定特定非営利活動法人であるバイオメディカルサイエンス研究会と共同で、新型コロナウイルス(SARS―CoV2)と極めて近い遺伝子情報を持つヒトコロナウイルス(HCoV―229E)を用いた試験を行い、高い殺菌効果を持つことを実証した。

今後安心な社会づくりに貢献するため、トヨタグループをはじめさまざまな機器メーカーと共同で、水や空気、物の表面を殺菌する幅広い用途での応用に向けた取り組みを加速させていく。