2020年10月15日

住友ゴム工業
タイヤ空気圧管理ソリューションサービス実証実験開始

福岡、宮崎、鹿児島で効果を検証

住友ゴム工業(山本悟社長)は石油類、LNG、LPGの販売、売電事業、レンタカー、自動車販売・買取等を展開する新出光(本社・福岡県福岡市、出光泰典社長兼グループCEO)およびそのグループ会社で、レンタカー、自動車販売、保険事業等を手掛けるイデックスオート・ジャパン(本社・福岡県福岡市、 髙田敏道社長)、住友ゴム工業提携先でIoTシステムの開発、IoT関連サービス提供、ITセキュリティ製品の開発販売会社のトライポッドワークス(本社・宮城県仙台市、佐々木賢一社長)、住友ゴム工業の販売子会社であるダンロップタイヤ九州(本社・福岡県福岡市、冨田正也社長)と協業し、タイヤの空気圧や温度をリモート監視することができる空気圧管理ソリューションサービスの実証実験をこのほどスタートさせた。これにより、安全運転をサポートするサービスとしての有効性、メンテナンス時間短縮、作業負荷軽減、作業ミス防止等の具体的な効果を検証し、安全性、経済性の向上に貢献するビジネスモデルの構築を図っていく。

今回開始した実証実験は新出光の車両リース事業である「ラクのり」の車両30台およびイデックスオート・ジャパンのレンタカー事業である「Budget(バジェット)レンタカー」の車両500台に対して、タイヤの空気圧や温度をリモート監視できるサービスを福岡県、宮崎県および鹿児島県で行い、その効果を検証するもの。タイヤに装着したTPMS(タイヤ空気圧監視システム)で得た情報はクラウドを通じて確認でき、メンテナンス作業の負荷を軽減するだけでなく、適正な空気圧維持によって走行時の燃費向上につながるなど、安全・安心な走行に貢献する。またラクのり契約者には、最新の測定値を「ラクのりお客さま専用マイページ」で閲覧できるようにすることによってサービス全体の質と利便性の向上を検証していく。

住友ゴム工業では、CASE/MaaSといった自動車業界の変革に対応していくため、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト「スマートタイヤコンセプト」を掲げ、タイヤ空気圧管理ソリューションサービスの展開を推し進めている。

タイヤの空気圧不足はパンクの原因の一つであるとともに、燃費や走行性能の低下にもつながることから、定期的なメンテナンスが重要となる。また、自動運転の普及によるドライバーレス社会では、これまで以上にメンテナンスフリーが求められており、今回実証実験を開始したタイヤ空気圧をリモート監視するシステムは、自動運転車両の安全・安心にもつながるソリューションサービスと言える。