2020年12月20日

日本ゼオン
サステナブル製品を開発販売

SDGs視点の太陽電池を活用

日本ゼオン(田中公章社長)は、オープンイノベーションプロジェクトとして展開する「プロジェクトLNES」の第2弾として、12月4日よりソーラーカード式デザインデバイス「LNES SL―02」を試験的に発売した。イノベーションの力で太陽光を身近にとらえ、化学素材メーカーとして培ってきた生活に溶け込む技術でサステナブルを実現する。

同社では、強みであるナノカーボン技術を活用して、圧倒的薄さと軽さの超小型太陽光電池「ソーラーカード」を開発、東日本大震災を機に日常生活で電力を常備する必要性を感じ、化学素材の技術を通して生活者への直接アプローチを目指すプロジェクトを発足させている。2015年のSDGsの採択、コロナ影響による生活者のサステナビリティへの関心の向上などを経てプロジェクトが具体化し、〝心の安心〟を具現化する思いで今回の製品発売にこぎつけた。

新しい生活様式に溶け込むサステナブルを目指し、太陽光をより身近な存在に感じられるよう、太陽光パネルを手のひらサイズに設計。便利の追求ではなく、今必要とされる〝エコな手間〟をあえて製品に組み込むことで生活者に新たな価値を提供する。

日本ゼオンでは太陽・自然、そして地球と育み合える豊かなライフスタイルを生活者と共創して実現していくオープン型のイノベーションデザインプロジェクトとして、プロジェクトLNESを16年より始動。このプロジェクトでは、「フレッシュエネルギー」というコンセプトとクリエイティブデバイスを通じて、社会の変化、生活者の行動と心の機微、その接点を重視した素材から体験を探索してきた。

今回発売のLNES SL―02は、これまで日本ゼオンが長年培ってきたプラスチック技術とナノテクノロジーの融合技術を活用し、toC向けの製品としてプロジェクトの中で開発されたソーラーカードを使用。5種の灯り機能とスポット的充電機能を搭載しており、もしもの時に〝心の安心〟を得られる。生活者検証で得られたニーズに基づき〝エコな手間〟をあえて製品に組み込むことで生活者に新たな価値を提供している。

同社は新型コロナウイルスの影響で生活者のSDGsへの関心が高まる中、プロジェクトLNESを通じて今までにないサステナブルな暮らしを提案していく。今まで屋根への設置などが主流だった太陽光発電の技術を、産官学連携で培った独自技術によって向上させることで手のひらサイズを実現。太陽光発電の技術がこれからの新しい生活様式に根付くことを目指している。在宅時間の増加を機に広がっている、ベランダやリビングでのキャンプスタイルシーンでも、この製品が太陽を通じて自然との共生を感じ、心の安心を得られるアイテムとして活躍することを期待している。

LNES SL―02は、〝楽しもう、このリズム〟をコンセプトにした、空間を彩るジョイント式ソーラークリエイティブアイテムで、日本ゼオンが持つプラスチック技術とナノテクノロジーの融合技術を活用、開発されたソーラーカードを使用している。5つのライトモードで日常をおだやかに彩ったり、緊急時の安心・安全のための補助アイテムとなる灯り機能のほかに、サブ機能として電源切れしたスマートフォンの電源を数%程度スポット的に回復させるスポットチャージ機能を搭載。もしもの時に、ささやかな充電機能として活用することも可能で、4~5時間程度のソーラーカード充電(3枚)により太陽さえあれば、もしもの有事に電源切れしても、どこでも60分程度の通話や十数分程度の通信を可能にしている。

ト販売は来年1月上旬までで、製品がなくなり次第終了。販売場所は湘南T―SITE(神奈川県藤沢市辻堂元町6―20―1)、二子玉川 蔦屋家電(東京都世田谷区玉川1―14―1)。オンラインでは、現在蔦屋家電通販サイト(https://store.tsite.jp/)で発売されている。定価は通常1万2800円だが、テスト販売特価として9500円で発売されている。保証期間は6カ月、販売数は最大200セット。特典としてモバイルポーチおよびカラビナが購入者全員にプレゼントされる。