塩ビ工業
環境協会・新会長に斉藤氏(信越化学工業社長)
塩ビ工業・環境協会は19日、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「第23回通常総会」を書面審議において開催した。
今年度は役員の改選期にあたり、会長に信越化学工業代表取締役社長の斉藤恭彦氏、副会長に東ソー上席執行役員の桒田守氏が新たに就任した。
斉藤新会長は「私は塩ビという優れた素材に、明るい将来を確信している。塩ビは耐久性、加工性、経済性、そして環境に貢献する優れた特徴を兼ね備え、持続可能な開発目標(SDGs)の課題解決にも貢献している。その耐久性は、限りある地球資源を効率良く利用することに寄与している。また当協会が普及に取り組んできた樹脂サッシは、家屋の省エネルギー化を促進することで温暖化ガスの排出量削減に貢献している。安全な水の供給と衛生の実現のために、耐久性がある塩ビ管は必須の製品。現代社会に欠かすことができない電気の普及と電気製品にも塩ビの被覆材が必ず利用されている。このように塩ビは快適な生活や、持続可能な社会の基盤を支える素材として多大な役割を果たしている。
現在、私たちは新型コロナウイルスとの戦い、それに伴う世界経済のマイナス成長という危機に直面している。こうした中で当協会の活動も、状況の変化に機敏に対応していくことが求められているものと考えている。このため、常に世界の情勢や塩ビの需要動向、環境課題を見据え、重点課題の解決に取り組むとともに、海外の塩ビ協会との連携もさらに深めていき、塩ビのリサイクルをさらに推進するとともに、廃プラスチック問題に取り組む業界団体の支援にも努めていく」とあいさつした。