2022年7月20日

住友ゴム
世界展開に向けた活動加速

市販用EVタイヤ
中国でオンライン発表会

住友ゴム工業(山本悟社長)は7月5日、中国で同社初の市販用EV(電気自動車)タイヤDUNLOP(ダンロップ)「e.SPORT MAXX(イースポーツマックス)」の発表会をオンラインで開催した。発表会では、EV専用のフラッグシップモデルであるイースポーツマックスを中国で販売することを皮切りに、今後世界のEV向けのマーケットへ参戦する姿勢を改めて示した。

この発表会にはDunlop Tire Tradingの徳毛裕司董事長兼総経理、リテールチャネル部のソン・セイコウ部長のほか、中国業界ソーシャルメディアのAC汽車創立者兼チーフエディターのチン・カイセイ氏、風格車評創立者のサイ・クン氏、李楠説道創立者のリ・ナン氏が出席。テクノロジー感あふれるオンライン発表会の場に華々しく登場したイースポーツマックスに使用されている住友ゴム工業の技術と製品特長が説明された後、中国で著名なキーオピニオンリーダーであるチン氏、サイ氏、リ氏による対談が行われた。対談ではイースポーツマックスの登場と中国のEVタイヤの発展に対する意義等の話題について深い討論が行われ、開発の背景にある信念とこだわりについて語り合われた。

e.スポーツマックスは同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を実現するとともに、乗り心地の良さも高められた製品。主な特長として▽次世代の変性ポリマーを採用し、微粒子シリカを組み合せることにより、走行中のエネルギー損失を抑え、転がり抵抗の低減とウエット性能を両立▽人とクルマが一体化する〝静かな世界〟を実現するためにノイズを低減するトレッドパターン設計を採用、さらに世界初の技術である「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を搭載▽サイドウォールには光反射を抑える独自の黒色デザイン技術「Nano Black(ナノブラック)」の採用によってマーキングの視認性を高め、かつ高級感のあるデザインを追求▽より高い環境保護の目標を達成するため、グリーン電力のみを使用して生産▽タイヤの軽量化により、電費性能と環境保護の両面への寄与が挙げられる。

また、欧州市場で2023年販売予定のFALKEN(ファルケン)「e.ZIEX(イージークス)」についても、5月24~26日にドイツ・ケルンで開催されたケルン国際タイヤ専門展「ザ・タイヤ・ケルン2022」で製品のプロトタイプが初公開された。

e.ジークスのコンセプト動画はhttps://youtu.be/AZv4arvObfYで視聴できる。