2022年12月25日

横浜ゴム
サステナブル素材活用レーシングタイヤ

スーパーフォーミュラに供給

横浜ゴム(山石昌孝社長)は、2023年から「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(以下、スーパーフォーミュラ)にサステナブル素材を活用したADVANレーシングタイヤをコントロールタイヤとして供給する。ドライ用は既に開発が完了し、ウエット用も23年からの供給を目指し開発を続けている。

供給を行うドライ用タイヤは天然ゴム、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど各種自然由来の配合剤を活用するとともに、リサイクル鉄や廃タイヤから再生したリサイクルゴム、さらにマスバランス方式(原料から商品への加工・流通工程で使用したバイオマス由来の原料と同じ重量だけ商品へバイオマス由来という特性を割り当てることができる手法。バイオマス由来の原料を割り当てられた商品は実際のバイオマス由来原料の含有量とは関係なく、バイオマス由来商品としてみなされる)の合成ゴムを採用することにより、原材料全体の約33%をサステナブル素材としながら、22年の現行タイヤと同等の性能を維持している。

サステナブル素材を活用したレーシングタイヤの供給は、スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモーション(上野禎久社長)が昨年10月に発表したプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」に賛同して実施されるもの。同プロジェクトではSDGsやカーボンニュートラルなど自動車、モータースポーツ業界を取り巻く環境変化に対応するため、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としてさまざまな企業とともに推進している。

横浜ゴムはレーシングタイヤにおいて走行性能を損なわずにサステナブル素材を採用していくことを目標とし、今シーズンのスーパーフォーミュラ各大会の前後に設定された次期フォーミュラカーの開発テストに合わせてタイヤテストを行ってきた。23年以降もさらなるサステナブル原料比率の引き上げに向け、タイヤ開発を継続していく。

同社では、モータースポーツ活動を先行技術開発および「ADVAN」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技で培った技術を高性能・高品質な新車用および市販用タイヤの開発にフィードバックしている。サーキュラーエコノミーについてはサステナブル素材の使用率を30年に30%以上、50年に100%とすることを目指している。