2023年4月20日

BASF
新生産設備を着工

中国・湛江新統合生産拠点

BASF(マーティン・ブルーダーミュラー会長)は、中国の広東省湛江(タンコウ)市の新たなフェアブント(統合生産拠点)で、精製アクリル酸(GAA)、アクリル酸ブチル(BA)およびアクリル酸2エチルヘキシル(2―EHA)の工場を含む、新たな生産設備の着工を開始した。2025年までに稼働させ、年間生産能力はBAが約40万㌧、2―EHAは約10万㌧を見込んでいる。

今回の着工は、中国のアクリル酸バリューチェーンにおける生産能力をさらに拡大する上で重要な節目となる。これらの大規模な新設備によって、衛生・塗料など、さまざまな産業で使用されるアクリル酸の中国およびアジア市場における需要の高まりにこたえることができる。湛江フェアブント拠点での一貫生産により、新たなアクリル酸工場は、アジア地域の顧客に高品質の製品を、短いリードタイムで確実に供給できるようになる。

アクリル酸は、高吸水性樹脂を製造するための重要な原料で、アクリル酸エステルの一種であるアクリル酸ブチルは、接着剤や建築用塗料、工業用塗料の製造に使用。アクリル酸2エチルヘキシルは、接着剤や塗料の重要な原料となっている。