2023年7月20日
日本ゼオン
ナレッジパレットに投資
日本ゼオン(豊嶋哲也社長)は、シングルセルトランスクリプトーム解析(Quartz―Seq2)を活用したAI創薬技術の開発、再生医療高品質化の研究開発を行うナレッジパレット(本社・神奈川県川崎市、代表取締役・福田雅和氏、團野宏樹氏)に投資を行った。
ナレッジパレットは、世界最高精度のシングルセルトランスクリプトーム解析技術を応用し、病気の原因となる細胞の状態を大規模データとして取得。その情報とAI技術を使って病気の発生原因を解明することにより、効率よく新薬や治療法を開発し、難病克服への貢献を目指している。シングルセルトランスクリプトーム解析は、ナレッジパレットの共同創業者である團野氏および同社顧問の二階堂氏・笹川氏らが理化学研究所において開発した技術(Sasagawa,et al.2018,Genome Biology)。同技術は最大1細胞解像度で全遺伝子発現プロファイリングを可能とする技術で、細胞のタイプや状態を高速・正確に診断することができる。2020年の国際ベンチマーキング大会にて世界最高精度を有すると評価された。
日本ゼオングループが化学メーカーとして国内外に保有する技術等のリソースを共有し、ナレッジパレットの技術発展を加速させ、より多くの難病に対処できる創薬・再生医療プラットフォームの構築を支援する。