2024年3月期第2四半期決算説明会
日精樹脂工業
周辺機器、部品伸長
中国の自動車関連で需要
日精樹脂工業(依田穂積社長)は11月8日、「決算説明会」を開催した。それによると、売上高は前年同期比9・6%減の225億8000万円、営業利益は同51・7%減の7億7300万円、経常利益は同53・1%減の8億円、四半期純利益は同55・1%減の5億6500万円となった。前期からの大型機や特殊機等の受注残や円安による増収効果があったものの、射出成形機の需要が低調に推移した。
製品別の売上高は、射出成形機が前年同期比15・1%減の162億6500万円、金型などは同0・7%減の10億4500万円と伸び悩んだ。周辺機器については同31・0%増の11億9000万円、部品は同5・7%増の40億7800万円と伸びを見せた。
地域セグメント別では、日本の売上高は前年同期比・2%減の75億4000万円、セグメント利益は同76・3%減の4億1000万円。急激な円安の進行による物価高、原材料の高騰などにより設備投資意欲が低下した。
欧米地域の売上高は同14・6%減の103億1100万円、セグメント利益は同87・0%減の4800万円。米国における射出成形機需要が低調に推移した。
アジア地域の売上高は同9・0%減の47億2700万円、セグメント利益は同139・8%増の1億6800万円。中国における自動車関連向け中心に需要があったものの、全体としては需要が伸び悩んだ。
通期については、直近公表の業績予想値からの変更はなく、売上高を前期比11・9%減の460億円、営業利益を同55・3%減の12億円、経常利益を同46・5%減の13億円、当期純利益を同51・0%減の9億円を見込んでいる。