【ゴム・樹脂コンベヤベルト特集】三ツ星ベルト
ママラインシリーズ
優れた加工技術にも注目
三ツ星ベルトの2020年3月期のベルト事業の状況は、ゴムコンベヤベルトの販売は好調に推移したものの、樹脂コンベヤベルトは食品業界向けの売り上げがわずかに減少したことにより、全体では微減となった。
同社では年に一度開催され、食品に関連する需要業界から熱い視線が注がれている「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」に毎年出展。新製品の発表、ソリューションの提案という切り口からも高い位置付けに置いて参加している。ブース自体やそのレイアウト、演出にも力を注ぎ、来場者からも高い評価を獲得、大きな成果を上げてきた。展示会自体の中止は決まったものの、主催者である日本食品機械工業会では、公式ウェブサイトにおいて出展を予定していた出展企業の製品・サービスを紹介する企画を準備中。同社の主力となっているのは、食品搬送ベルト「ママライン」シリーズのラインアップの幅広さや清掃性に優れた鏡面ベルト、低収縮ベルト、非粘着ベルト、ブルーベルトなど、特徴ある製品。加工対応も自社内で行っていることから、プリント加工や特殊エンドレス加工などといった優れた加工技術が注目される。
新型コロナウイルスのまん延に伴って、今後の販売についての予測は困難な局面が続く。しかしながら、比較的需要が引き続いて安定していた食品業界や、物流業界向けに新製品を投入し、拡販に一段と力を注ぐ。これまで通り、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を考慮しながら、各地域で開催している「きら星会」を中心に、販売店との情報交換を通じて、さまざまな製品を提案しながら需要の掘り起こしを推し進める。