2020年6月25日

三菱ケミカル
循環型包装材開発

生分解性樹脂と紙製バリア素材で

三菱ケミカル(和賀昌之社長)は、日本製紙(本社・東京都千代田区、野沢徹社長)とともに、三菱ケミカルの生分解性樹脂「BioPBS」と日本製紙の紙製バリア素材「シールドプラス」によって、ともに再生可能な原料から製造される生分解素材を用いた循環型包装材を共同開発した。

BioPBSは、三菱ケミカルが開発、基本特許を所有。三菱ケミカルとタイのPTTグローバルケミカル社が折半出資して設立した、PTT MCCバイオケミが製造する植物由来の生分解性樹脂で、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されることから、樹脂素材でありながら自然環境への負荷を抑制する。他の生分解性樹脂に比べて、低温ヒートシール性・耐熱性・柔軟性などで優れた性能を備えている。

シールドプラスは、日本製紙が長年培ってきた紙の製造技術と塗工技術を応用して開発した再生可能な循環型素材で、生分解性も備えた紙に酸素・香りのバリア性を付与。環境にやさしい素材である上、バリア機能により、主に食品などの内容物の品質を維持し、外部からのにおい移りを抑える。紙製であることから、フィルムとは違った紙独特の風合いを備えている。

プラスチックごみ問題への対策が求められている状況を背景に、菓子のパッケージやストローなどで従来のプラスチック製から生分解性を備えた樹脂や紙製への代替需要へのニーズが一段と高まっている。今回開発された包装材は、再生可能な原料を用いた生分解性を持った循環型の製品でありながら、BioPBSのヒートシール性とシールドプラスのバリア性により、内容物の品質劣化を防止する高い機能性を備えている。今後は菓子や、コーヒー豆などの食品をはじめとしたパッケージ用途に展開していく。