2020年8月25日

アシックス・デサントジャパン
運動前提のマスク発売

ランニングとアスレティック

アシックスとデサントジャパンの2社は、独自の技術や素材を採用したマスクを開発し、9月中旬から発売する。

アシックスは、飛まつの拡散を抑えながら快適な呼吸ができるよう独自のテクノロジーを搭載したランナー向けマスク「アシックスランナーズフェイスカバー」を開発。アシックス直営店、アシックスオンラインストアなどで発売する予定。今回のマスクは、ランナーが快適に呼吸しながら自身が持つパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、独自の技術を盛り込み設計されたのが特長。新しい生活様式を実践しながら、いかに安全に走るかが懸念されている、というアシックスの調査結果に基づき、アシックススポーツ工学研究所でランニング中における呼吸の量や頻度、飛まつの距離などを研究、分析して開発された。呼吸がしやすいよう、マスク本体と口との間に適度な空間をもたせた立体設計。マスク本体を2層構造とし、トップレイヤー(外層)は、マスク内にこもった熱気を吸収し乾燥させることで不快なムレ感を軽減。ボトムレイヤー(内層)は、マスク下部にメッシュ素材を配し、呼気を下方に排出する構造にすることによって、飛まつの拡散を抑制しながらマスク内の通気性を追求。トップレイヤーには、リサイクルポリエステルを約31%配合し、抗菌加工を施した速乾性に優れた素材が採用されている。マスクの両サイドのゴムひもを後頭部で止め、ドローコードで調整する仕様にすることで優れたフィット性も追求した。アシックススポーツ工学研究所の実験では走行中に着用していても、マスクをつけていないと感じるような優れた通気性と快適性があることを確認。これはランナーが早いスピードで走っても、パフォーマンスを阻害することなく走行が継続できるということを示している。素材は表・裏両側部がクイックマジックグリッド、裏上がダブルラッセル、裏のいずれもポリエステル100%、カラーはピーコート、サイズはLサイズ(H約13・8㌢×W約21・6㌢)のワンサイズで、メーカー希望小売価格(税別)は3800円。

デサントジャパンは、息苦しさとムレを抑制し身体を動かす際にも快適に着用できるようこだわった「デサントアスレティックマスク」を同社オンラインストアのデサントストア、直営店舗であるデサントストア目白、デサントTOKYO、デサントステーションの3店で数量限定で一般発売する。このマスクには、デサントがスポーツウエア開発で培ってきた知見を生かした機能を搭載。今回の商品で同社がこだわったポイントは大きく3つあり、1つ目は呼吸のしやすさ。立体構造にすることにより、マスクと口の間に適度な空間を確保。あご部分にはゴムひもを縫い付けて通気口をつくり、マスク内でこもりがちな呼気を下から適度に逃がせるようにした。2つ目はムレの軽減。素材には、衣服内の不要な熱を逃がすことでクーリング機能を発揮する同社独自開発素材の「クーリストD—テック」を使用。この素材の特長である「水分の吸収・蒸発サイクルを早くすることで気化熱を継続的に生じさせる」点を生かし、汗や呼気に含まれる水分や熱を素早く蒸発させることにより、高温多湿の環境下でもマスク内を涼しく爽やかな状態に保つような構造となっている。3つ目は快適なつけ心地。同社オリジナルの設計(マウスシールド方式)で、ひもの支点を1カ所にすることで、顔が生地に覆われる部分を少なくし、マスク着用時の不快感・閉塞感を軽減するとともに、両サイドのひもには長時間の着用でも耳が痛くなりにくいよう、伸縮性のあるニット素材を使用し、長さを調整できるアジャスターも付いている。同商品は、〝暑熱対策をしつつ飛まつを防ぎたい〟という学校現場のニーズに合致したことから、秋田県秋田市立の小・中・高等学校に通う全生徒を対象に、夏休み明けの8月下旬から随時、学校内で着用されるマスクとして配布される予定。カラーはNV(ネイビー)、WH(ホワイト)の同色・同サイズの2枚セット、サイズはS(子ども〜顔の小さい女性向け)、M(女性〜顔の小さい男性向け)、L(男性向け)で、価格(税別)は2000円。