2020年10月5日

ポリプラスチックス
PBTの新グレード開発

先進運転支援システム向け

ポリプラスチックス(塩飽俊雄社長)は、自動車の先進運転支援システム(ADAS)向けの新グレード「ジュラネックスPBT 201HR」を開発した。

最近の自動車はADASの機能が進化しながら搭載率が増加。これに伴い通信機器やセンサーの部品数も同様に増えている。通信機器やセンサーの部品には長期信頼性が強く求められることから、その優れた耐熱性、機械的強度、成形性から、使い勝手の良いPBT樹脂が検討され、採用される機会が増えている。

今回新開発されたジュラネックスPBT201HRは、無充てんHBのPBT。自動車用コネクターには従来、無充てんのPBTが使われていたが、市場において長期寿命が高まる観点から、加水分解性の向上が求められていた。

このような市場の要求にこたえ、自動車用コネクターなどで要求されるじん性や成形性、強度を落とさずに、加水分解性を大幅に改善したジュラネックスPBT 201HRを新たに開発した。

同社のホームページ上では、「ジュラネックスPBT」の長期特性改善材料の紹介(https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pbt‐long‐term/index.html)。併せて、前記の技術サイトではEV/ハイブリッド車のパワーモジュール、EPSなどといったGF系PBTが使われることが多い分野向けに、耐加水分解性に加え、耐ヒートショック性を大幅に改善した「ジュラネックスPBT LT」シリーズも紹介している。