2020年10月25日

住友理工
インド・グジャラート工場が完成

自動車用ホースの生産を開始

住友理工(清水和志社長)は、インドで事業展開を行う自動車用ホース製造・販売連結子会社のトウカイ・インペリアル・ラバー・インディア(本社・インド・ハリヤナ州、岡本明社長、以下、TIR)のグジャラート工場が完成し、生産を開始した。

同社グループは、世界第2位の人口を有するインドにおいて、2005年にTIRを設立して以来、自動車用防振ゴムや産業用ホースの製造・販売会社の計3社を進出させており、事業の拡大を行ってきた。インドは近年、経済発展とともに世界有数の自動車生産・販売国へと飛躍を遂げている。おう盛な需要を背景にさらなる成長が見込めることから、自動車用ホースの生産能力の増強を図るため、TIRの新工場を建設した。

新工場は、自動車産業の集積地である同国北西部のグジャラート州に建設され、10 月より生産を開始。インド国内に展開する日系自動車メーカー向けに、燃料系やブレーキ系などのゴムホースの製造を行う。従来のハリヤナ州、ラジャスタン州ニムラナ(いずれも首都・ニューデリー近郊)に加えた3地区体制となり、これにより、サプライチェーンの多元化・分散化による生産・供給におけるリスク回避と、ユーザーに迅速に製品供給する「地産地消」の推進を図る。

住友理工グループは、将来のさらなる成長が期待されるインド市場において、高付加価値の製品を安定的に供給することで、さらに競争力ある地位を確立するとともに、全世界において筋肉質な経営体質の構築を進めていく。

【新工場・グジャラート工場の概要】
▽所在地=インド・グジャラート州▽投資額=5億4000万㍓(約7億7000万円)▽工場面積=土地2万3000㎡、建屋1万2000㎡▽従業員数=230人(29年度見込み)