2021年4月5日

三ツ星ベルト
’21中期経営計画策定

売上高750億円
グローバル拡販活動展開で

三ツ星ベルト(垣内一社長)は3月12日、2021~23年度を実行期間とした新経営計画「’21中期経営計画」を発表した。SDGsに取り組み、強みである技術力とコスト競争力を高めながらさらなる成長を図る、〝品質を作り、品質を売る〟をモットーに環境の変化にぶれない成長域に到達し、確固たる真の実力を備えたがん強な企業を目指す。

経営目標としては、グローバルな拡販活動を積極的に展開し、23年度に売上高750億円を目指す。現状でもグループ全体で強固な体質を持つ企業へと変革を遂げようとしているが、これにさらに磨きをかけ、21年度以降も、グループ全体での〝結束力〟を発揮することで営業利益率についても11%以上の確保に向けて取り組む。加えて情報化時代に適応し、環境への負荷が少ない事業活動を積極的に推進することで、自然災害などの影響を最小限にとどめられる経営のシステムを構築する。

経営目標値のロードマップは、為替レート1米ドル=105円、1ユーロ=115円という為替レートの前提条件の下で、21年度に売上高700億円、営業利益73億円、22年度は売上高730億円、営業利益80億円、23年度の売上高は750億円、営業利益83億円。設備投資計画は、実行期間中の投資総枠150億円で、内訳としては、グローバルな生産体制の見直しと再構築で50億円、R&Dを含めた計画的な設備の更新・増強などに100億円をあてる。

販売体制の計画概要については、自動車産業分野においては、四輪車用に加え、二輪車や多用途四輪にも使用される製品の拡販を強化、関連するシステム製品の提案も手掛けると同時にアフターマーケットの拡販を強化する。一般産業用分野においては、農業用機械の大型化・高速化に対応する新製品の開発に力を注ぎ、産業用ロボットや射出成形機の電動化に対応する製品の開発に取り組む。搬送製品分野においては、食品業界・物流業界をサポートする新製品の開発に力を入れ、樹脂ベルト・フリースパンベルトの拡販に向けて強化を図る。

利益における株主還元については、1株当たり配当金54円以上(連結配当性向35%)、3年間の平均連結総還元性向50%を目標としている。

同社グループでは、〝人を想い、地球を想う〟の基本理念の下、持続可能な社会の実現を目指しながら、当中期経営計画に基づき、グローバル企業としての着実な発展を遂げる。