バスク
TB用TPMS発売
世界初、球状で投げ込み式
自動車部品の販売を行っているバスク(本社・埼玉県志木市、小笠原孝嗣代表取締役)は、自動車・二輪車部品の製造・販売を展開しているPIAA(本社・東京都文京区、寺田浩康社長)と日本国内における販売代理店契約を締結し、これまでの常識を覆す世界初となるトラック・バス用ボールタイプTPMS「AirBallTB(エアボールティービー)」を4月3日に発売した。
空気圧不足に起因するタイヤトラブル数は、道路整備事情の良い近年においても増大傾向にある。陸上輸送網を担うトラックにおいては荷主の依頼を受けて運行するため、タイヤトラブルによる運行ロスはネガティブな問題に発展する要因をはらんでいる。TPMSはドライバーがタイヤ内部のセンサーからのデータを車内で目で見て確認できることから、空気圧管理の手間を軽減し、タイヤトラブルを未然に防止できることが最大の利点となっている。
従来製品は、タイヤ1本ごとにTPMSセンサーをホイール内部にバンドで固定する方式であったことから装着に手間が掛かる上、取り付け費用が大きな負担となっていた。しかし、乗用車用TPMS「AirSafe(エアーセーフ)」の新規ラインアップとなる、エアボールTBシリーズはボールタイプのセンサーのため、タイヤの内部に〝投げ入れるだけ〟で作業が完了するため、実質的にセンサー取り付け作業が不要となる。ボールタイプセンサーはタイヤ内部で転がりながら空気圧と、タイヤ内温度のモニタリング機能を発揮し続ける。複数タイヤ内のボールセンサーからブルートゥース(2・4ギガ㌹帯)で送信されたデータは、受信モジュールを経由してモニターディスプレイに表示される。車内に設置するモニターディスプレイ部には、最大22輪までの各タイヤの状態がドライバーにひと目で分かるようにリアルタイム表示され、各タイヤの実際の空気圧と温度の情報を確認できる。エアボールTBは、発想の転換によってこれまでの標準的な“固定しなければいけないTPMSセンサー”とは一線を画したボール形状で、タイヤ内で自由に転動しながら機能を果たす性質が世界初の大きな特長となっている。ホイールへの組み付けが不要で、タイヤ内へ落とし込むだけで設置が完了するボールタイプセンサーは、トレーラーはもちろん、多くのタイヤを装備した大型トラックへもローコストで導入しやすい。ラインアップは6輪ベーシックパック(受信中継器付き、受信中継器なし)と、ボールセンサー単体で価格はオープン価格。22輪まで同時管理が可能なため、6輪ベーシックパックにボールセンサーをタイヤの本数に合わせ追加で組み合わせて運用可能。取り付けには、タイヤの組み換え作業と各種電気配線作業、セッティング作業が必要となる。仕様は、TFTモニター部は12㌾/24㌾に対応、スクリーンサイズは5インチ。センサーIDを書き換え可能なセッティング機能を内蔵している。ボールセンサー部はサイズが直径約36㍉㍍、内蔵バッテリー寿命は一日12時間運行の場合、約3年で、内蔵バッテリーの交換は不可。