2021年4月25日

ブリヂストン
下関工場の設備刷新

鉱山タイヤ・ソリューション事業強化拡大施策の一環

ブリヂストン(石橋秀一CEO)は、鉱山・建設車両用タイヤ(ORタイヤ)の旗艦生産拠点である山口県下関市の下関工場(佐々木康博工場長)の一部設備の刷新を決定した。今回の設備刷新は、同社の中期事業計画に基づく鉱山タイヤ・ソリューション事業強化拡大施策の一環として行われる。総投資額は約102億円で、2022年に着工し、25年末までに新設備の導入を完了させる予定。

下関工場は70年に操業を開始し、およそ50年間、鉱山・建設現場のオペレーションを足元から支えてきた。今回の設備刷新によって、ブリヂストングループの断トツ商品であるORタイヤの安定した生産体制を継続確保するとともに、安全・防災・環境・品質および生産性などすべてのレベルをこれまで以上に高めていく。

さらに、今回の設備刷新に伴い行われるインフラ整備は、資源循環やカーボンニュートラル化などへの取り組みとビジネスを連動させる、同社のサステナビリティビジネス構想の実現へも寄与する。太陽光発電設備を導入し、使用する電力における再生可能エネルギーの比率を高めることでCO2を削減し、環境負荷低減を実現する。加えて工場で使用される水の浄水システムを導入することによって、水資源を効率良く利用し、地域環境への負担を軽減するとともに、太陽光発電設備と合わせて災害時の地元地域へのライフラインとしての活用も視野に入れるなど、積極的な地域共生を推進していく。

同社グループは、環境中期目標「マイルストン2030」において、30年に向けて同社が排出するCO2総量を50%削減(11年対比)すること、50年を見据えた「環境長期目標」においてカーボンニュートラル化を目指すことを明確にしている。また、水資源の管理についてはマイルストン2030の中で、公平かつ持続可能な水利用に向けて、ウォータースチュワードシップポリシーに沿って、それぞれの地域環境に応じた具体的なプランを策定、実行していく。これらの活動とともに、事業の成長と環境影響や資源消費の拡大を切り離すデカップリングへの挑戦をさらに加速させる。