2021年5月10日

電通テック
環境対応新素材を開発

100%植物由来樹脂
流動性と耐熱性を高める

電通テック

電通テック(本社・東京都千代田区、松原靖広社長)は、開発パートナー企業と連携し、バイオマスプラスチックの製造技術を活用した環境対応新素材「PLANEO(プラネオ)」を開発、販売を開始した。

プラネオは、バイオマスプラスチックとして広く活用されているポリ乳酸(PLA=トウモロコシ等の植物由来のデンプンや糖を原料に、化学的に加工したバイオマスプラスチック)と、優れた物性を持ちながら利活用の進んでいない多糖類であるヘミセルロースを混練することによって、流動性(製造時における素材の流れやすさ)や耐熱性を高めた100%植物由来のバイオマスプラスチック。開発パートナー企業が持つ技術を活用し流動性と耐熱性を高めたことにより、生産効率の向上やコスト低減、細部のデザイン再現性アップにつなげることで、容器や食器をはじめとした生活日用品や資材などといった幅広い用途での活用に向けて期待を寄せている。

同社は、長年プロモーション領域において構築した国内外の調達ネットワークや知見を基に、国内電通グループ7社合同で、サーキュラーエコノミーの取り組みを支援するプログラム「SDGsビジネスソリューション」の提供を行っている。昨年から取り組んでいるビール製造残渣を活用した環境配慮型のプロダクト開発に加え、今後もプラネオなどの環境対応新素材を活用し、飲料メーカーや素材メーカー、商社などといった企業のSDGs達成に寄与する新しいマーケティング・ソリューションの提供を行っていく。