【ゴム・樹脂コンベヤベルト特集】バンドー化学
ＨＰ内に特別サイト

バンドー化学における搬送用ベルト事業の２０２１年３月期の業績は、ゴムコンベヤベルトは前年比減収となった。需要分野別では高炉バンキングの影響により主力の鉄鋼向けの販売が大きく伸び悩んだ。その他の需要先の低迷も依然として続いていることから、ゴムコンベヤベルトにとっては厳しい状況が続いている。

こうした情勢にあって、同社のゴムコンベヤベルトの今後の取り組みとしては製品販売後の保守・点検などの付帯サービスを含めた、トータルでの〝お客様満足度向上〟にさらに力を注いでいく考えだ。併せて、〝難燃耐熱〟や〝急傾斜搬送〟などといった特長品に注力した営業活動も積極的に展開していく。

樹脂コンベヤベルトベルトについても減収となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う、食品関連の工場への立ち入り制限によるベルト交換需要の先送りに加え、国内物流関連の大型投資も一巡化。これらの影響から、特に第１四半期においては各需要先ともに非常に厳しい状況に見舞われた。しかしながらその後は各需要先での生産活動も再開され、ベルト販売も回復傾向となったものの、通年では落ち込みを挽回しきれなかった。

こうした中、営業施策の一環として、食品業界などに同社の新製品をＰＲする特設サイト「ＢＡＮＤＯ　ＳＨＯＷ　ＲＯＯＭ」を昨年７月末にホームページ内に開設した。特設サイトでは、製菓や製パン、米飯、食肉、物流の各分野に適した製品群を紹介。新製品の開発者や導入企業のコメントを掲載することによって、ユーザーの〝お困り事〟を解決する糸口やきっかけとなるサイトとしての役割を果たしている。

樹脂製の軽搬送用ベルトについては「ミスターウルトラミラー」「ミスタースパイク」「ミスターシルキータッチ」など、近年市場に投入した製品群に加え、今月「サンラインベルト」の新たな加工方法のラインアップとして「ミスターバンシール」「ミスターＰｒｏジッパー」を相次いで発売するなど、さまざまな現場で使用するユーザーにとって付加価値の高い製品、サービスの提供に注力している。