蒲田工業
6月28日に創業100周年
変化に応じた新しい優位性創造
蒲田工業(蒲田善明社長)は、6月28日に創業100周年を迎え、全社を挙げて喜びの気持ちを表した。新型コロナウイルスの影響により、記念パーティーなど大々的な記念式典は控えられたものの、その節目を祝う全体朝礼がオンラインで行われ、ほぼ全員が参加し喜びを分かち合った。
同社を代表して蒲田社長のあいさつが行われ、その1世紀にわたる歴史の流れを紹介。「大正10年(1921年)私の祖父である蒲田善蔵が、羽田調帯様から独立し蒲田商店を創業してから100年が経過した。その100年の間には、関東大震災、昭和恐慌、太平洋戦争、ドッジライン、東京オリンピック後の不況、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック等々数々の衝撃に襲われた。それら荒波をその都度、取引金融機関や各仕入先の支援により乗り越えることができたことで、無事に本日を迎えることができた。本当に心よりの感謝の気持ちを伝えたい。これからも仕入れ先や顧客に喜ばれる商品やサービスを創造し、引き続き〝お客様のお困り事解決の道〟を突き進み、社会に貢献していきたい。
仕入先との間には数々の思い出があり、当社が大変な時、さまざまな支援をして頂いた。仕入先に対しても感謝の気持ちがあふれている。社員の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいで、5年後、10年後、20年後も優良企業と言われ続けるために現在持っている優位性を維持、強化し、時代の変化に応じた新しい優位性を創造していきたい。だれも見たことのないような、蒲田工業だけの道を歩み続けていこう」とあらん限りの感謝の気持ちを言葉で伝えた。
続いて、同社の蒲田善太郎専務取締役は「子どものころから蒲田工業に接してきた。多くの先輩方が温かく迎えてくれ、諸先輩方に感謝しながら、次の100年の礎となれるよう頑張りたい。経営理念や行動指針の根幹などの変えてはならないものを大切にするため、時代に合わせて変わり続けたい。〝変わらないために、変わり続ける〟という言葉を大切にしていきたい」と喜びと意気込みをあいさつの言葉に込めた。
同社の久保朝広常務取締役は「100年の歴史を持つ会社の一員であることに誇りを持っている。これまでの歴史を振り返って、多くの先輩方、仕入先、そして社員への感謝の気持ちでいっぱいになっている。新たな100年をつくるためには、新しいことに挑戦して困難を乗り越えていく必要がある。力を合わせて頑張っていこう」と今後に向けての意欲を示した。
朝礼の締めくくりは、伊藤慎介取締役営業副本部長が富士事業所の社員と協力して手づくりした100周年の装飾を背景にあいさつを行った。
100周年記念の装飾を作ったのは、富士事業所の女性社員で、蒲田工業の入口付近の壁に飾り付けられており、そのサプライズに、出社した社員たちは、一様に驚いていた。来客受付コーナーにも可愛らしい装飾が設置されている。
新型コロナウイルスの影響で記念パーティーなど催し事は開催できなかったが、「100周年の記念装飾を作って明るく楽しく100周年を迎え、記念日を盛り上げよう!」という思いで、この企画を進行、思い出に残るイベントとして同社の節目を彩った。
なお、同社のホームページに100周年の特設ページが設けられている。