2021年7月25日

イノアックコーポレーション
未来のウレタンフォームの開発に成功

イノアックコーポレーション(井上聰一社長、以下、イノアック)は、植物由来原料50%以上を配合した国産バイオマスウレタンフォーム「ECOLOCEL(エコロセル)BEH」(以下、エコロセル)の開発に成功した。

近年、世界的な問題となったマイクロプラスチックによる海洋汚染や石油・化石資源の枯渇、廃棄物処理問題が国内外を問わず社会課題となっており、迅速かつ的確な対応がメーカーに強く求められている。こうした環境問題に対し、イノアックは実に40年以上も前から植物由来の材料開発を進めており、2000年初頭からは本格的な製品開発へとシフトしてきた。

石油由来の製品と比較すると〝強度が弱く、品質が安定しない〟といった課題を抱え、製品化が極めて困難な状況が続いていたがカーボンニュートラルという考えと高分子素材のリーディングカンパニーとしての矜持の下、製品開発が行われてきた。植物由来原料50%以上を配合したウレタンフォーム開発までの道のりは困難を極めたが、配合と発泡試験を幾度となく繰り返す試行錯誤の末、開発の成功に至った。

エコロセルは非食用の植物由来の原料を使用し、50%の高比率配合でありながら石油由来原料品と同等の物性を維持することに成功。これにより①カーボンニュートラルによるCO2排出量削減②化石資源への依存を低減③低臭(植物由来原料特有のにおいが少ない)④汎用品同等の機械物性⑤幅広い用途例(キッチンスポンジ/マットレス/まくら/衣料用パット等)などといった特長を有している。

イノアックでは、エコロセルをできるだけ多くの人に認知してもらうため、日本国内の法人企業を対象に先着500人限定で製品サンプル(キッチンスポンジ)と製品資料を無料で提供を行うこととした。申し込みはHAPPOHIN@inoac.co.jpまで。