2021年7月25日

ブリヂストン
乗用車用スタッドレス「ブリザックVRX3」

曲がる、止まるは、新たな次元へ。

ブリヂストン(石橋秀一CEO)は、氷上性能120%到達を実現した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」を9月1日より順次発売する。発売サイズは111サイズで、すべてメーカー小売希望価格が設定されている。サイズおよび価格レンジは135/80R12  68Qの9460円~285/35R20  104Q XLの11万7150円。これらを含む大半のサイズパタンは、センター部分のリブ列を1列追加、または1列削減することでブロック剛性を適正化している。

冬道のドライブでは、多くのドライバーが凍結路面に不安を感じており、スタッドレスタイヤに対して高い氷上ブレーキ性能を要求。新製品であるブリザックVRX3は、「ブリザック」が使命に掲げるさまざまな運転シーンにおいて〝安心・安全〟を足元から支える目的で開発を進め、従来品である「ブリザックVRX2」の全方位型の大きな性能円を維持しながら、〝断トツ〟の氷上性能を実現した。タイヤが滑る原因となる路面の水膜を効果的に除去する目的から、内部に無数の球状の気泡と水路の発泡によって効果的な除水効果が得られ、路面とタイヤ接地面をグリップさせていた同社のスタッドレスタイヤの独自技術〝発泡ゴム〟を従来にない新たな発想でさらに進化。水路の断面形状をだ円形に変更し、VRX2同様に親水作用による吸水力を備えながら、毛細管現象により、円形断面より一段と吸水力を向上させた〝フレキシブル発泡ゴム〟を採用した。また、ブロックサイズの均等化によって接地圧を分散、均一な接地により、タイヤと路面の滑りを低減するだけでなく、水流の動きをコントロールすることで、タイヤ接地面への水の侵入を抑制、接地性能を向上させた新トレッドパタン技術を取り入れた。突起や端止めにより、接地路面内への水流の回り込みを抑制し、ブロックの先端に突起を設けることで、周方向溝からブロック周りへの水流の回り込みを抑制。サイプの一部の端を貫通させないことでサイプ内への余計な水の侵入を抑え、ブロック形状、向きに応じてサイプの角度を適正に配置することで、サイプのエッジ効果を増加、氷雪上での力強いグリップを確保しながらブロック剛性も高めたことで、従来品との比較で氷上でのブレーキ性能を20%向上させている。発泡ゴムは気泡(空気)とオイルなどを配合させることによって、柔らかさを維持させていたが、ゴム部分は経年により硬化。VRX3に使われているフレキシブル発泡ゴムは、ゴム成分に分子量の多い〝ロングステイブルポリマー〟を配合しており、オイルよりも抜けにくく気泡とトレッド変形を抑制し、接地圧を均一化することで、摩耗ライフを従来品比で17%向上させている。これらの技術によって氷上性能の低下を抑えたことで、高い氷上性能が長く続く効き持ちを向上させている。

ブリザックは1988年に、冬道特有の凍結路面や積雪路面などでのより安心・安全なドライブに貢献する目的から生まれた、同社を代表する冬用タイヤブランドで、このタイヤは北海道・北東北主要5都市における装着率が20年連続でナンバーワンという実績がドライバーからの高い信頼性を実証。全世界におけるメーカー累計出荷本数が3億本に達するなど、長年にわたり消費者から高い評価を得ている同社の〝断トツ商品〟となっている。

同社では、スタッドレスタイヤの新商品であるブリザックVRX3を通じて、より安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していく。