2021年9月5日

グッドイヤー
Plus社と業務提携開始

トラックの自動運転の分野で

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(リチャード・J・クライマーCEO、以下、グッドイヤー)は8月23日、大型トラックの自動運転技術のグローバルプロバイダーであるPlus社との戦略的業務提携を発表した。グッドイヤーは今後、運輸・輸送業界の変革となるインテリジェント性を高め、最適化されたトラックの自動運転ソリューションの提供に携わっていく。

グッドイヤーのコネクテッドタイヤを含む一連のソリューションサービスの提供により、Plus社の自動運転レベル4を搭載したトラックトレーラーの輸送効率と安全性をさらに向上させるとともに、炭素排出の低減を可能にする。両社は共同で、グッドイヤーのコネクテッドタイヤからの情報を、Plus社の自動運転システムを通して、燃費効率化を機械学習するオンラインシステムに取り込み、燃費をさらに向上させる研究を推進。また、グッドイヤーのインテリジェントタイヤとPlus社の自動運転システムを統合することで、悪天候や極端な道路状況における車両のトータル性能を向上させることも可能となる。

Plus社は既に、運転手が搭乗した状態での自動運転ソリューション「PlusDrive」を顧客に提供、今年の第3四半期には、PlusDriveを搭載した、自動運転システムを搭載した最初の車両となる「FAW J7 L3トラック」の生産を開始する予定。

グッドイヤーでは「タイヤは、車両の中で唯一路面に接する部分であり、自動運転のような未来のモビリティソリューションを実現するためには重要な要素。当社では、商品開発とイノベーションにおけるリーダーシップをもって、フリートビジネスの効率化をサポートしており、今回Plus社とともに運輸・輸送業界の未来の可能性に携われることをうれしく思う」とコメント。

Plus社は「私たちが持つ自動運転技術を使って、顧客の皆様により多くの価値を生み出す機会を常に模索している。当社とグッドイヤーの業務提携は、両社の革新的な燃費技術を共有し、これらを活用して自動運転トラックの性能をさらに向上させることができる」と、今後の展開に期待を寄せている.

Plus社は米・シリコンバレーに本社を置き、ハイテクやAIに精通した起業家や業界人によって2016年に設立。長距離トラック輸送の自動運転技術に関するグローバルリーダーであり、長距離輸送トラックをより安全、効率的で持続可能なものにする目的から、低コストで高性能な自動運転レベル4技術を開発している。大手トラックメーカー、フリート、エコシステムパートナーと協力して、天然ガスを搭載した自動運転トラックを含む脱炭素輸送ソリューションの開発を推進している。