2021年9月15日

ポリプラスチックス
LCP重合プラント新設

グループ全体で年産2万5000㌧実現へ

ポリプラスチックス(塩飽俊雄社長)は、今後急速な拡大が見込まれる液晶ポリマー「ラペロスLCP」(以下、LCP)をグローバル市場に対応させるため、同社現地法人のPolyplastics Taiwan(本社・台湾・台北市、以下、PTW)に、年産5000㌧のLCPの重合プラントを新設することを決定した。増強場所はPTWの高雄工場で、稼働は2024年上半期を予定している。

LCPは高耐熱スーパーエンジニアリングプラスチックとして、パソコンやスマートフォン等、情報通信機器に使用される電子部品を中心に幅広い産業分野で活用され、同市場は高い成長率で拡大を続けてきた。近年、第5世代移動通信システム(5G)設備向けの投資の増加に伴い市場需要が増加しており、今後も5Gミリ波対応の本格化によってLCPの用途拡大が期待されている。

同社は富士工場(静岡県富士市)に年産1万5000㌧のLCP重合プラントを有しており、PTWではこれまでLCP製品のコンパウンド工程の生産を担ってきた。今回のLCP重合プラントの新設を受けて、PTWで重合からコンパウンドまでLCP製品の一貫生産が可能となる。将来的には、PTWのLCP重合プラントを拡張することで、ポリプラスチックスグループ全体として年産2万5000㌧のLCP重合能力が実現することとなる。