2021年10月15日

TOYO TIRE
貢献により感謝状

開港50周年の仙台港から

TOYO TIRE(清水隆史社長)は、宮城県仙台市の仙台港(仙台塩釜港)が今年で開港50周年を迎え、その節目を記念して、宮城県が実施した港湾功労者の企業・団体に対して贈呈した感謝状を受けた。同社では長年にわたって仙台港を利用してタイヤを海外に供給しており、その体制によってもたらされた振興と発展への貢献がたたえられた。

仙台港は、同社が岩沼市で稼働させている仙台工場から北へ約30㌔㍍に位置しており、同社ではタイヤの輸出港として利用。仙台工場は、50年以上の歴史を持つ同社のマザー工場であり、生産基盤のかなめともなっている。同工場ではセダン用、SUV用(ホワイトレターなど外観に特長のある商品なども含む)、ミニバン用、ウルトラ・ハイ・パフォーマンスタイヤ(UHP)など各車両特性に応じたタイヤのほか、スタッドレスタイヤなどといった機能性の高いタイヤを含めた乗用車向けの高付加価値商品を生産している。同工場で生産された商品は国内市場のみならず、北米や欧州など海外への輸出割合が高いことから仙台港は同社製タイヤの供給になくてはならない重要な港となっている。

仙台港が、25年前に大型貨物船の利用可能な国際物流拠点(国際貿易港)となるまで長年、同社では同工場から京浜港、名古屋港、神戸港までタイヤを陸送して輸出。仙台港から輸出が可能となったことで、同工場の出荷から積送までにかかるリードタイムは2~4日となり、9~10日の短縮が図られた。仙台港のコンテナ貨物取扱量の増加に伴い、仙台工場の生産品に占める輸出割合も上昇。同社のタイヤを積載するコンテナ(写真)は長さ約12㍍、幅約2・4㍍の40フィートハイキューブコンテナで、通常の40フィートコンテナより、高さが1㌳(約30㌢㍍)高くなり、その分積載可能量も大きい。昨年のコンテナ貨物の品種別構成のうち、ゴム製品が4割を占めており、その大半が同社製タイヤとなっている。

同社の仙台工場で生産されたタイヤは、今日も仙台港から世界各地に届けられている。