2021年10月25日

秋毎
「moz」の来春夏モデル発表

ファッションと機能を徹底追求

秋毎(秋山正一社長)は10月20、21日の両日、2022年春夏ものをテーマとしたシューズ展示会を、神戸市中央区の同本社ショールームにおいて開催した。エルク(へら鹿)をコンセプトにしたアニマルロゴで有名な、スウェーデン生まれのブランド「moz(モズ)」のアイテムが大幅に充実。生活空間における身の回り品のあらゆる分野でブランド展開されており、メンズシューズをプロデュースしている同社にとっても主役級の人気アイテムとなった。「moz商品目当ての来場者も多く、ブランドのネームバリューに負けないよう独自のおしゃれ感覚を各アイテムに落とし込んでいる」(同社)。

来年の4月から店頭に並ぶ春夏向けの最新作についても、トレンドのスニーカーが中心ながら、シーズンアイテムであるシャワーサンダルをラインアップに加えるなど、幅広い分野から魅力を追求。素材や製法にもこだわりを見せており、インソールにも高い付加価値を持たせることで足入れ感を高めて、リピーターを広げる。アッパーにはコットンやニットといった春夏らしい素材が採用されているが、巧みな使い方や織り方の工夫によって醸し出される表情も多彩。ブランドが持つ魅力をスニーカーに落とし込んだモデルは、素材の色調や文様をバランスよく織り交ぜることによって一段上の感性を引き出した。シューレースはロック式で、履いてからの調整が可能。足入れ部の伸縮素材が足首を包み込むようにフィットさせる。アッパーにリング状の意匠を施したカジュアルモデルは、ソフトで軽量な仕上げによって、ユーザビリティとファッション性を追求。シュータンに取り入れられたmozのキャラクターがひと際高い感性を彩っている。

コートタイプのカジュアルスニーカーはステッチを使わず、アッパー材料にEVAフォームを採用して型押しすることで、立体的な意匠を実現。一枚アッパーにより足との一体感を引き出し、軽量化も図った。かかと部に埋め込まれたエアーバッグが優れたクッション性をイメージ、全体的にファッションの先進性をまとわせている。インソールにもEVAを採用しており、足裏を優しく包み込み、快適なフィット感を呼び起こす。ハブーシュ(かかとを踏んで履くことができる)には、エスニックを思わせるアッパーの文様を表現。mozのキャラクターがビッグにニードルワークされており、シンプルなデザインながらファッショナブルな印象を与えている。中敷きに厚みを持たせていることから室内外問わない履きこなしに対応。「ビジネスでテレワークが増えたこともあって人気が上昇。サンダルと違って年間で履きこなすことができる点も大きな魅力となっている」(同社)。

シャワーサンダルは、インソールに反発を分配して受け止める特殊設計を採用。振動を吸収し、足の挙動変化に対応して変形することから、非常に高度な足入れ感を実現している。

同社のmozシューズは、専門店のほか、有名Eコマースでも販売されており、ますます人気の度合いは高まっている。