ブリヂストン
トルコのアルベント買収
フリートへの運行管理事業法人
ブリヂストン(石橋秀一CEO)のトルコ関連会社で自動車タイヤの製造および販売を行っているブリサ ブリヂストン サバンジ ラスティック サナイェ ヴェティジャレット(ハルク・キュルクチュCEO、以下、ブリサ)は、トルコや中東諸国などでフリート(運送事業者)に対する運行管理サービスを展開しているデジタルフリートソリューションプロバイダー、アルベント モバイルシステムズ(オゼル・ヒュンジェルCEO、以下、アルベント)の株式を88・89%取得する契約を締結した。取得価額は2億9100万トルコ㍒(約26億円)に、アルベントの運転資本等に係る調整が行われ、確定する。なお今回の買収は、規制当局の承認とその他必要な買収条件を満たした後、2022年第1四半期中に完了する見込み。
05年に設立されたアルベントはトルコ・アンカラに本社を構えるトルコ国内最大手のデジタルフリートソリューションプロバイダーで、自社開発によって製造したハードウエアとソフトウエアを用いたフリート運行管理プラットフォームを、5万4000を超えるフリートに対して提供を行っている。今回の買収で、トルコのタイヤ業界においてリーダーであるブリサは、強みである断トツ商品およびそのサービスネットワークとアルベントのフリートソリューションとのシナジーを実現し、包括的なモビリティソリューションの展開を加速させる。
そしてこれまで以上に、顧客の安全で効率的な運行を支え、車両の燃費改善を図るなど、安全性、環境性、経済性、生産性などの社会価値・顧客価値のさらなる創出を図っていく。
ブリサのキュルクチュCEOは「今回の買収により、アルベントのモバイルシステムやデータアナリティクスを用いた運行管理サービスを既存のタイヤ事業へ統合することによって、お客様へこれまで以上のフリートソリューションを提供できるようになる。今後、ブリサのモビリティソリューションを強化し、市場に展開していけることをうれしく思う」と述べている。
アルベントのヒュンジェルCEOは「アルベントのデジタルフリートソリューションとブリサのタイヤ事業で培った実績と知見の融合は、当社にとってもトルコの自動車業界にとっても画期的なものになると信じている。サバンジホールディングスならびにブリヂストンと一致協力し、アルベントはさらなる成長を目指す」とコメントしている。