芝浦機械
業務提携に向け覚書締結
日精エー・エス・ビー機械と
芝浦機械(坂元繁友社長CEO)と日精エー・エス・ビー機械(青木大一会長CEO)の両社は、主に海外新興国向けの市場において、射出成形機をはじめとする分野における協業のための業務提携に向けた覚書を締結した。
日本の成形機メーカーを取り巻く環境は、コロナ禍による世界的な景気停滞に加え、ESGなど環境関連の規制強化、インダストリー4・0への対応の必要性、新興国メーカー参入による競争激化など、かつてない変革期に直面している。このような状況を踏まえ、両社は、それぞれが持つ機械メーカーとしての独自の強み・ノウハウを活用し、開発から販売までのバリューチェーンの中で両社の特長を組み合わせ、グローバルレベルで最高の価値を顧客へ提供することを目指す。とりわけ、両社が保有する有力拠点であるインド拠点のリソースを活用することで、インド首位の市場シェア獲得とグローバル市場での販売拡大を目指していく。
業務提携の内容については両社の持続的な成長に向け、本覚書の締結を起点に両社で協議を開始し、幅広い分野において協業の可能性の検討を行っていくが、まずはインド拠点を活用した射出成形機の製造・販売についての協業に取り組む。今後成長が見込まれる小型の電動射出成形機について、芝浦機械の持つ電動射出成形機の技術力と、日精エー・エス・ビー機械のインドにおける現地調達・生産能力を組み合わせ、双方の異なる顧客層への販売ルートを活用することによって、新興国市場のニーズに合った仕様の機械を安価かつ広範囲に販売することを目指す。
両社間における具体的な役割・機能分担など、詳細なビジネスモデルについては今後検討が進められる。