2022年1月25日

西部ゴム商組
大阪ゴム商業会との共催

マスク越しに交流

西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長)は1月18日、大阪ゴム商業会(森孝裕会長)と共催で「工業用ゴム商工新年互札会」を大阪市北区のリーガロイヤルホテルにおいて開催した。互札会には商工の組合員・会員のほか、来賓などを合わせて82人が出席。大阪府の要請に準拠した万全のコロナ対策の下、着席形式により座席間の距離を取りながら、コース料理によって新年の門出を祝った。名刺交換や新年のあいさつについても食事後にマスク越しに行い、ウィズコロナにおける祝宴のモデルケースを示した。

司会進行役を務めた糸井宏之副理事長による当日のタイムスケジュールなどの説明の後、岡理事長が年頭あいさつのため登壇。「コロナ禍も、昨年の後半辺りは落ち着きを見せていたが、最近になってオロミクロン株による猛威に見舞われ、まん延防止重点措置が各地で実施されるなど非常に緊張感が高まっている。東部工業用ゴム製品卸商業組合、中部工業用ゴム製品卸商業組合とも連絡を取り合っており、当初は3団体とも新年会を実施する方向で準備を進めていたが、東京と名古屋がまん延防止重点措置の対象地域となったことで、東部と中部は延期を余儀なくされた。大阪は対象外(18日時点)でもあり、去年も取りやめになったことで2年連続の中止となる可能性は避けたいとの思いから、万全の感染予防対策を施した上で開催に踏み切った。本日、数多くの方々の参加が得られ、新年のお祝いができたことは非常に良かったと思う。今年は経済も上向く気配にあり、昨年の11月辺りから仕事量も増えている印象ながら、値上げの状況が深刻化している。運送費の高騰もあってコスト対応が大きなテーマとなっているが、BCPにかかわる問題でもあり、メーカーの協力を得ながら最終ユーザーに対して値上げの申請を飲んで頂けるよう取り組んでいく。人手不足という課題も解消されていないがIT、IoTなどを活用することで、合理化を図りながら困難を乗り切ることで、今年を明るい年にしていきたい」と新年の抱負を述べた。

メーカーを代表してあいさつに立った大阪ゴム工業会の十川利男副会長は「昨年は新型コロナウイルス感染症によって振り回され、原材料の高騰をはじめとするさまざまな課題を突き付けられた一年だった。今年に入ってからもオロミクロン株が新たなコロナ禍となって猛威を振るっている。しかしながら昨年を振り返ると、東京オリンピックが最悪の環境にありながら開催されたことで勇気が得られた。前向きに困難に立ち向かう姿勢を持ち続ければ、必ず乗り切ることができる。関西地区はまだまだポテンシャルを残しており、今後に向けての期待感も大きい。今年も商業者とメーカーが一丸となって前向きに進んでいきたい」と意気込みを示した。

乾杯のあいさつで森会長は「新型コロナウイルス感染症第6波として、オロミクロン株の急激な感染拡大が大きな懸念材料としてとらえられているが、毒性は弱まっていると言われ重症化リスクも低いとされている。第5波のデルタ株とは脅威度が異なっており、どういった身構えで対策を講じていくかは、個々の判断にゆだねられる部分でもある。対応に困惑する局面でもあり、社内で感染者を出さないためのガイドラインの策定においても頭を悩ませている。今年は寅年でジンクスでは〝荒れる〟となっているが、今後の景況感については不透明感はぬぐい切れないものの、期待感に満ちた声も多く聞かれる。仕事を通じて景気回復を肌で感じている気配もうかがえ、その感覚が現実になるよう頑張っていきたい」と述べ、乾杯の発声を行った。

年男年女の紹介が行われ、壇上に上がった年男年女を代表して中締めを行ったムツボシの田井登副社長は「年男となって年齢について考え、いつまで皆と一緒に新年を祝うことができるのかという思いがわいた。欲を言えば際限がないと言われるが、逆に欲があってこそ物事は成し得られるとの考えに至った。そのため今後も欲を失うことなく、少しでも多くの目標を成し遂げていきたい」と述べ、祝宴に一区切りをつけた。

その後、出席者はマスク越しに歓談を行い、新年を祝った。