2022年5月15日

アシックス
「メタスピード」シリーズ最新作

2種類6月中旬から
各部位の形状、構造調整

アシックス(廣田康人社長)はストライド型、ピッチ型の走法に応じてそれぞれ設計したトップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED(メタスピード)」シリーズの最新作としてストライド型のランナーに対応した「METASPEED SKY+(メタスピードスカイプラス)」、ピッチ型のランナーに対応した「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)」の2種類を展開し、6月中旬からアシックスオンラインストア、アシックス直営店(一部店舗を除く)、全国のスポーツ用品店で順次発売する。

メタスピードシリーズは、ストライド型とピッチ型の走法の違いに着目し、ランナーが日ごろのトレーニングで身に着けた走り方を維持しながらパフォーマンスが向上できるよう設計。昨年3月の発売以来、これまでにアスリートのパーソナルベストを250以上記録している。今回はそのシリーズの最新作で、アスリートの声を基に各部位の形状や構造を調整するなど機能を進化させ、アスリートへさらに2つの選択肢を提供する。

同シリーズの基本設計は、どちらも同社が独自に開発した軽量のクッションフォーム材の中で最も優れた反発性を発揮する「FF BLAST TURBO(エフエフ ブラスト ターボ)」をミッドソール全面に採用。着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られ、ストライドを伸ばすことが可能になる。軽量のカーボンプレートをミッドソール内部に搭載し、足の動きを安定させ、効果的に身体を前方向へ推進。さらに、靴底前部にカーブをつけることで、走行時のエネルギー消費につながると言われる足首部の過度な屈曲を抑え、少ないエネルギーで足を前に運べるよう設計されている。これらの機能をベースとしながら、ストライド型またはピッチ型に応じてFFブラスト ターボの厚みや靴底前部につけたカーブの角度などが調整されている。

メタスピードスカイ+はストライド型のランナーが、ストライドをより伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求している。今作は、カーボンプレートをフラットな形状としミッドソール内の上部に配置。クッションフォーム材のFFブラスト ターボを前作より約4%増量、プレート全体でフォーム材を圧縮させることで、よりダイナミックで大きな反発力を生み出せるようになっている。ミッドソールの厚みは最大約33㍉で、かかと部分の高さとつま先部分の高さの高低差のドロップは約5㍉。

メタスピードエッジ+はピッチ型のランナーが、ピッチを調節しながらストライドを伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求している。今作は、カーボンプレートをスプーン状としミッドソール内のつま先に向かって下がるよう傾斜を付けて配置。また、FFブラスト ターボを前作より約16%増量させている。蹴り出しの際に力が必要な足の前部へ局所的にフォーム材を圧縮させることにより、少ないパワーで大きな反発力を得ながら速やかに足を前に出す、といった効率的な足運びをサポートする。ミッドソールの厚みは最大約35㍉で、ドロップは約8㍉。

両シューズともにカラーはベルベットパイン×セーフティイエロー、サイズは22・5~29・0㌢(0・5㌢刻み)、30・0㌢、メーカー希望小売価格は2万7500円。

4月24日にスペイン・マラガで行われたアシックス主催の世界陸連公認レース「META:Time:Trials(メタ・タイム・トライアル)」では、アシックスの誇るトップアスリート79人がメタスピード+シリーズを着用し、パーソナルベストを目指して出場。27のパーソナルベスト、4つのナショナルレコードが生まれる結果となった。