2022年6月25日

積水化学工業
「UNISON」立ち上げ

バイオリファイナリー事業 新ブランド

積水化学工業(加藤敬太社長)は、微生物を活用して可燃性ごみを資源に変換するバイオリファイナリー事業の新ブランド「UNISON(ユニゾン)」(商標登録中)を立ち上げた。同社では新ブランドの普及を通じて、幅広いステークホルダーにパートナーとして参加してもらい、新しい資源循環社会システムの構築を目指していく。

ユニゾンという名前には地球と人間、自然と化学が響き合う合唱のような共同作業をしていくという想いが込められている。また、「Unique Solution for Nature」は、プラスチック資源循環のための他に類を見ない解決策が表されており、各単語の頭文字でUNISONが構成されている。

BRエタノール技術をはじめとした、微生物を活用して可燃性ごみから資源を生み出すバイオリファイナリー事業のブランドのユニゾン。同技術は、ごみ処理施設に収集された可燃ごみを分別することなくガス化し、このガスを米国企業・ランザテックが開発した微生物によって化学触媒や熱・圧力を用いることなくエタノールに変換する世界初の革新的技術。化石資源利用を削減し、二酸化炭素の排出抑制や海洋プラスチック問題の解決にも寄与することにより、持続可能な社会の実現への大きな貢献が期待できるとしている。

積水化学工業が目指す〝新しい資源循環社会システム〟は、生活を豊かにするために生まれ、その役割を全うして廃棄された〝ごみ〟を、材料に還して繰り返し利用する循環をつくるシステム。そのためには企業、自治体、消費者、官公庁などといった幅広い参加者との共同作業が必要で、持続可能な社会への共感創造を広く進めたいと考えている。

また積水化学工業は、長期ビジョン「Vision2030」で「Innoⅴation for the Earth」をビジョンステートメントとして掲げ、イノベーションにより「サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、〝未来につづく安心〟を創造していく」ことを宣言している。ユニゾンは、このことを体現するイノベーション。同社はこれからも、持続可能な社会の実現と同社グループの成長の両立を目指して社会課題解決に貢献し、ステークホルダーに信頼される企業であり続けるための取り組みを進めていく。