カーボンブラック協会
2022年カー黒需要年央見直し
総需要は前年比5・0%増と予測
カーボンブラック協会(長坂一会長)は8月10日、2022年におけるカーボンブラック需要の年央見直しを行った。
カーボンブラック需要の約7割を占める自動車タイヤ需要について、日本自動車タイヤ協会、加えて需要の約9割を占めるゴム産業全体の新ゴム消費量について、日本ゴム工業会が今年の見直し需要を発表。それをベースにカーボンブラック協会では、カーボンブラックの輸出入の状況などといった要素を加味し、22年の年間のカーボンブラック需要予測値を改めて算定した。この結果、カーボンブラック総需要は前年比5・0%増の75万4670㌧と予測。この数値は年初見通し比の0・4%減となる。
カーボンブラック総需要のうち、内需計については前年比5・8%増の69万4870㌧で、年初見通し比で0・8㌽減。ゴム用でまとめると、ゴム用総計では同6・3%増の64万8400㌧で、同0・3㌽減。この内訳としては、タイヤ用は同6・3%増の50万1760㌧、年初見通しよりも0・6㌽下回ると修正した。一般ゴム用は同6・3%増の14万6640㌧で、年初見通しよりも0・7㌽上回ると算定。非ゴム用では、前年比0・6%減の4万6470㌧で、年初見通しの前年比6・8%増から、一転して同0・6%減へと前年実績を下回るものと予測した。
輸出については、前年比4・0%減の5万9800㌧で、前年実績を下回るという見方に変わりはないものの、年初見通しよりも2・9㌽上回っており、輸出の減少率は当初見通しよりも緩やかであると見直した。
輸入については、前年比8・7%減の13万7530㌧で、年初に見通した同6・1%増の見通しから大きく下方修正した。このうちゴム用は同9・7%減の12万3620㌧と見ており、年初見通しの同5・9%増から大きく下振れした。非ゴム用についても同0・8%増の1万3910㌧と算出され、年初見通しの同8・7%増から伸び幅予測も後退、量的な物量差は大きいものの、ゴム用、非ゴム用ともに当初見通し値を下方修正した。
ベースとなった自動車タイヤの国内需要見通しは前年比1・1%増、新ゴム消費量はタイヤ用で同8・2%増、一般ゴム用は同6・3%増、ゴム用合計では同7・8%増となっている。