〈2022年12月期第2四半期決算説明会〉
アシックス
売上高計画比も大幅過達
販売はおおむね好調
アシックス(廣田康人社長)は8月12日、「決算説明会」を開催した。売上高は前年同期比7・4%増の2250億8000万円、売上総利益は同5・7%増の1114億8600万円、営業利益は同20・1%減の191億6600万円、経常利益は同23・4%減の189億7900万円、四半期純利益は同9・8%増の135億6200万円となった。「売上高は一部地域でパフォーマンスランニングが好調に推移したこともあって大幅に伸び、計画比でも大幅過達となった。営業利益は前年同期の実績には及ばなかったものの計画を大幅に超過、コロナ禍前の2019年比でも2倍を超える増益を達成することができた」(廣田社長)。
パフォーマンスランニングの売上高は前年同期比13・5%増の1232億8400万円、カテゴリー利益は同0・9%減の259億9500万円。販売はほぼ全地域で好調に推移したが、利益面は粗利益率の低下に加え、為替影響による販売費および一般管理費の増加による影響を受けた。
コアパフォーマンススポーツの売上高は同0・4%増の235億2000万円、カテゴリー利益は同11・4%減の40億2600万円。一部工場の稼働停止の影響はあったものの、為替影響により増収となった。
スポーツスタイルの売上高は同8・2%増の185億3200万円、カテゴリー利益は同6・0%増の31億4300万円。欧州での好調により増収となったが、利益は販売費、一般管理費の増加などで増益した。
アパレル・エクィップメントの売上高は同2・7%増の171億6100万円、カテゴリー利益は同88・1%減の2600万円。為替による影響を大きく受けた。
オニツカタイガーの売上高は同6・5%減の196億4100万円、カテゴリー利益は同11・7%減の36億2200万円。上海等でのロックダウンの影響を受けて中華圏地域の減収により売り上げが伸び悩み、利益面は粗利益率は改善したが減収の影響を受けた。
地域別では日本地域の売上高は同2・2%減の565億300万円、セグメント利益は同11・4%減の30億8600万円。北米地域の売上高は同11・3%増の476億3100万円、セグメント損失は5億6200万円。欧州地域の売上高は同9・0%増の630億3000万円、セグメント利益は同22・0%減の71億4800万円。中華圏地域の売上高は同3・4%増の289億4500万円、セグメント利益は同3・0%減の59億6200万円。オセアニア地域の売上高は同17・6%増の154億4400万円、セグメント利益は同44・6%増の29億4400万円。東南・南アジア地域の売上高は同73・8%増の80億5600万円、セグメント利益は同683・0%増の14億3000万円。その他地域の売上高は同28・9%増の202億8600万円、セグメント利益は同127・3%増の14億4200万円。
通期については、直近公表の業績予想を修正。売上高は前期比13・8%増の4600億円(前回予想値4200億円)、営業利益が同23・0%増の270億円(同230億円)、経常利益が同17・3%増の260億円(同225億円)、当期純利益が同91・4%増の180億円(同135億円)を見込んでいる。