2022年9月25日

バルカー
リッジアイ最大外部株主へ

AI・機械学習の新事業創出加速

バルカー(瀧澤利一会長CEO)は、資本業務提携先であるAI・ディープラーニング技術などのコンサルティング・開発を行うRidge―ⅰ(本社・東京都千代田区、柳原尚史社長、以下、リッジアイ)の株式を追加取得した。今回の株式取得により、バルカーはリッジアイ創業メンバーに次ぐ、出資比率11・20%となり、最大の外部株主となる。今後は、取締役派遣などを通じて、リッジアイの経営・成長への関与をより強めていく。

バルカーは、創業以来、シール製品・樹脂加工品を中心としたハード製品の提供を通じて、多くの事業者の安心・安全な操業に貢献。昨今では、ハードだけでなくサービス面においても、顧客の多様なニーズに対応するためのソリューション開発に取り組んでおり、H&S(ハード&サービス)企業への変ぼうを進めている。特に、昨年末のリッジアイとの資本業務提携の締結以降は、AI・機械学習を駆使したソリューション開発を加速。その中で、振動や高周波等のセンサーデータを使った設備の状態監視や画像データを使った自動判別といった領域において、着実な成果を生み出している。今回のリッジアイの株式の追加取得は、これら取り組みをさらに加速、両社の協働を一段と密なものにしながら、プラント市場、半導体市場に限定されることなく、広い分野における価値創造に取り組んでいく。

瀧澤会長CEOは今後の展望について「リッジアイの株式を追加取得することで、同社との協業関係をより強化できたことを喜ばしく思う。昨年末以降、当社におけるAIソリューション開発の取り組みは、リッジアイとの密な協働を通じて、格段にそのスピードと質を上げている。それとともに、当社のお客様からもAIソリューションに関連する相談をより多く頂くようになった。今回の追加出資を機に、さらにこの好循環を拡大し、H&S企業への進化に向けて引き続き取り組んでいく」と述べている。

リッジアイの柳原社長は「バルカーと昨年から取り組んできた新規ソリューション開発の取り組みは、既に期待を超える成果が出ており、大企業とのベンチャーによるオープンイノベーションの好事例にもなっている。この度の追加投資により、協業スキームをさらに強固なものとし、両社一体となってソリューション展開と事業化を加速していく。バルカーが保有する顧客課題・ニーズと、リッジアイのデータ解析およびAI技術の知見を生かしたソリューションの提供により、製造セクターにインパクトを与えるという当初の目的は、より具体的・現実的なものとなっており、引き続きその実現と価値創造にこだわっていく」と、バルカーとの業務提携の強化における、意義の大きさを強調した。