2022年10月15日

住友ゴム工業
モータースポーツイベント開催

名古屋工場で「GENKI活動」
ピンクリボン運動も実施

住友ゴム工業(山本悟社長)は10月4日、モータースポーツ用タイヤを製造する名古屋工場において、従業員による社会貢献・交流活動である「GENKI活動」の一環としてモータースポーツイベントを開催した。イベントでは、今月2日に行われた「SUPER GT 第7戦オートポリス」を戦った直後の「TEAM Red Bull MUGEN Honda NSX―GT」の車両展示に加え、田中洋克監督、笹原右京選手、大湯都史樹選手によるトークショーを実施した。

会場には名古屋工場製のタイヤを装着した車両を見ようと多くの従業員が集まり、さらに日ごろの疑問を選手に直接聞くことができる質疑応答の場も設けられ、盛り上がりを見せた。監督や選手にも工場見学を通して、DUNLOPのものづくりに対するこだわりを伝えた。見学後には、田中監督から「タイヤ一本一本がさまざまな工程や人の手を経て時間をかけて作られていることが分かった」、笹原選手からは「加硫機からタイヤが出てくる様子がドーナツのようでおいしそうだった」、大湯選手からは「従業員の方々の手際がとても良かった」などの感想が述べられた。

同社ではモータースポーツ活動で今年から10月の「ピンクリボン月間」に合わせ、DUNLOPロゴマークを黄色からピンク色にすることで乳がん啓発活動を応援しており、社内への啓発も兼ねてこの日の展示もピンク色で実施された。ピンクリボン運動に募金をした従業員には、同社の活動に賛同したTEAM Red Bull MUGENの選手から、サイン入りのルビー色レッドブルが手渡された。

10月1日の「ピンクリボンデー」にオートポリスでスタートした「2022 AUTOBACS SUPER GT」の第7戦でも、DUNLOPロゴマークをピンク色にしたことで大きな反響があり、キャッチーな色をきっかけにたくさんの人にピンクリボン運動をアピールした。ブースには乳がんの経験者や家族を乳がんで失った人も訪れ、早期発見・早期治療の大切さについての実体験を聞くことができ、従業員一同啓発活動の大切さを肌で感じた。

モータースポーツは男性が中心のイメージが持たれているが、レースクイーン、メカニックやマネージャーとして女性もスタッフとして活躍。自身が乳がんについて知ることはもちろん、男性パートナーや家族が知ることで、周囲からセルフチェックや乳がん検診を促す働きかけが生まれれば、さらに良い社会になっていくと同社では考えている。また、来年以降もピンクリボン月間にDUNLOPロゴマークをピンク色にすることで啓発活動を継続していく予定。

GENKI活動の取材と併せ、報道関係者向けにオンライン工場見学を実施。同社の各工場ではかねてより社内および取引先向けに工場見学を実施してきたが、コロナ禍では直接の来場が難しいことから、名古屋工場と宮崎工場で新たにオンライン工場見学の運用を開始。名古屋工場では、コロナ禍以前から工場見学の参加者からのアンケートを基に、来場者の理解を深めるための動画制作を企画していたが、新型コロナウイルス感染症が流行したことからオンライン工場見学の実施に至った。見えにくい部分や分かりにくい場所を分析し、機械の近くまでカメラを寄せたほか、文字や図を入れることで、一段と分かりやすく記憶に残る内容となっている。製造工程動画の間には、女性案内者がライブでタイヤの部材を引っ張ったり、割いたりして特性の理解を促すギミックやクイズなども取り入れられている。この動画は、4人の女性従業員が立案から撮影、編集のすべてを担当しており、20年にスタート。コンテンツの充実や改善などのアップデートを続けている。視聴する層に合わせて、説明する技術レベルを変えた動画も制作している。