2022年11月5日

ブリヂストン
ロシア事業譲渡へ検討を開始

ブリヂストングループ(以下、ブリヂストン)はロシアにおける供給の課題など、先行きが不透明な中、従業員・顧客・サプライヤーを念頭に、事態を慎重かつ総合的に熟考した結果、現地事業主へロシア事業を譲渡すべく検討を開始したことを発表した。

同社は1998年にロシアで本格的に事業を開始し、欧州グループ会社であるブリヂストン ヨーロッパ管轄の下、乗用車用タイヤ工場(在ウリヤノフスク)と販売会社(在モスクワ)の運営を行ってきたが、本年3月にロシア乗用車用タイヤ工場の稼働停止と新規設備投資の凍結ならびにロシア向けタイヤの輸出を停止した。

従業員は乗用車用タイヤ工場と販売会社を合わせて約1000人で、3月の発表以降も給与の支払いや福利厚生の提供が続けられている。今後も従業員の長年にわたるロシア事業への貢献に深く感謝し、支援を継続して行っていくとしている。

なお、現時点では譲渡先が決まり、譲渡の手続きが完了するまでには数カ月程度かかると見込んでいる。

ブリヂストンのグループ全体におけるロシア事業の売上収益は約2%弱であり、本件による年間業績予想の変更はない。