秋毎
春もの新作シューズ展示会
新ブランドの充実図る
秋毎(本社・兵庫県神戸市、秋山正一社長)は1月18、19の両日、神戸市中央区の同本社ショールームにおいて春もの新作シューズ展示会を開催した。最近では、スウェーデンの有名ブランド「moz(モズ)」のシューズ展開で話題を集め、特有のムードを醸し出すブランドロゴ、アニマルコンセプトであるエルク(ヘラジカ)の印象的なモチーフを、巧みにデザインやワンポイントとして取り入れたことで、Eコマースでも人気が上昇。シューズの流通面でも、ネット販売を含めて売り上げを伸ばしている。今回もブランドイメージを引き立てながら、ソールや意匠に新味を加えた魅力あるラインアップを提案。数多くの来場者の関心を集めた。
今回の展示会では、安定したオーダーを確保している定番商品に加え、新たな魅力の追求によって、需要者層の拡大と商品ステータスの向上を目指した新たなブランドを強調。〝格好よく、快適に〟をブランドコンセプトとした「Xrun(クロスラン)」、〝アーバンアウトドア〟をブランドコンセプトに置いた「4CAMPERS(フォー・キャンパーズ)」のラインアップの充実を図った。Xrunは、都会的なイメージを備えており、スタイリッシュなデザインをまとわせながら、快適さをも兼ね備えたアーバンスポーツカジュアルシューズとして展開。4CAMPERSは、キャンプファンである〝FOR CAMPERS(フォー・キャンパーズ)〟を表すとともに、ファミリーキャンプ層を意識し、最も一般的な家族構成として想定される4人向けの「FOUR CAMPERS」のコンセプトを掛け合わせて訴求した。〝ちょっとかわいい〟〝ちょっとかっこいい〟〝ちょっといい品質〟〝ちょっといい価格〟を追求したアウトドアスポーツカジュアルとして設定されている。いずれも前シーズンの春夏向けの展開において登場。同社のハウスブランドであり、メーカーとして商品開発を行い、供給していく過程において、顧客との情報や意見のち密なキャッチボールを重ねることで、市場ニーズにこたえた双方にとっての満足度の高いアイテムを商品として常に供給している。「お客様との密着した姿勢で商品価値を高めており、今回の展示会でも、当社の展示会場に真っ先に直行して下さるなど、大きな関心を寄せて頂いている」(同社)。価格競争よりもむしろ、付加価値やデザインのアップグレードによってブランドステータスを高め、顧客の満足度を高めながら、メーカーとしての位置付けも高める。最近では、インフレがまん延している社会情勢において、最も効果的な方向性として打ち出した。
全体的に年齢層の若返りも期待できる内容で、ヒールカウンターにおいては、通常はかかとのホールド性を確保しながら、インサイドに踏み込むことによってサンダルスタイルとしても使用が可能。リハビリシューズとしても利用できるほか、近隣の外出を伴うテレワークにおけるルームシューズとしての兼用もできる。インソールにも独自のクッション材が採用されており、足入れにも配慮されている。
Xrunのスニーカーは、独自のカップインソールの採用によって足入れにこだわった。優れた屈曲性を実現しており、歩行時における屈曲部は、手でも容易に折り曲げられるフレキシブルさを実現したことで、歩行時の疲労軽減に貢献する。サイドゴアタイプのスリッポンにより、着脱感も抜群。シューレースタイプは、サイドファスナーによって靴と足との一体感を確保。靴自体が常時、足とのフィット感を維持する。
4CAMPERSのサンダルはヌバック革を採用。インソールは足裏の位置を安定させるクッション性を備えた素材を取り入れており、アッパーのマジックテープで調整することにより、シンプルながらシューズ並みの優れた履き心地を実現した。ワイルドなデザインだけでなく、こちらにおいても、靴自体が足とのフィット感を維持させるように細部にまでこだわりが施されている。
同社では「適正価格に見合った付加価値の高い製品を手にして頂くことで、お客様の満足感を高めていきたい。今後もお客様の要望を敏感に取り入れながら、新たなブランドを育てていく」と話していた。