2023年2月10日

【新年賀詞交歓会】
日本ゴム履物協会

会運営に今年も尽力

日本ゴム履物協会(藤木茂彦会長)は1月26日、東京都千代田区のホテルニューオータニで「新年賀詞交換会」を開催した。社会情勢を鑑みて同協会においても昨年までは開催を見送っており、今回は3年ぶりの開催となる。

冒頭、事務局から経済産業省および報道など来賓の紹介が行われ、その後あいさつに立った藤木会長は「これまでの立食ではなく新型コロナ感染予防の観点から、今回は着座形式で席を用意させて頂いた。業界の動向については、先行きの不透明感は依然として強いものの、会員同士が協業によって新しい事業を展開するといった話もうかがっており、そういう積極的な取り組みによって厳しい市場環境を打開していくという姿勢が大事だと思う。自社においても、年明けに開催した商品展示会では昨年よりも来場数が増えており、お客様におかれても、コロナ禍がもたらした閉塞感への不満が蓄積されていたこともあり、新商品の提案をはじめ話が弾んで良かった。外部環境に目を向けると為替変動、国際扮争、新型コロナと多くの懸念が残されており、また物価上昇についても引き続き予断を許さない状況ではあるものの、皆さんと情報交換しながら業界全体を盛り上げていくための会の運営に今年も尽くしていきたい」と、新年に当たっての抱負を述べた。

引き続き経済産業省製造産業局生活製品課の田上博道課長が来賓を代表してあいさつを行った後、乾杯の音頭をとった西井英正副会長は「欧米の物価の水準に追随していかなければ、国内企業は輸入商材の購買が難しくなってくるような時代が迫っている。また賃金改正で所得を向上させるとともに適正な価格の設定が必要であり、足元では原材料高騰や円安などの逆風にさらされているものの、この状況は業界が前進していくための大きなチャンスだととらえている。会員企業それぞれがお客様と価格についてよく話し合い、底上げにつながるような活動を今年も実践していきたい」と、あいさつの中で今後の方向性を示し、同副会長の乾杯の発声で和やかな懇親の和が広がった。