2023年2月25日

2022年12月期決算発表
住友ゴム工業

過去最高の売上収益
課題に向け取り組み強化

住友ゴム工業(山本悟社長)は2月14日、会場とオンラインによるハイブリッド形式によって「決算説明会」を開催した。売上収益は前期比17・4%増の1兆986億6400万円、事業利益は同57・7%減の2196億300万円、営業利益は同69・5%減の149億8800万円、当期利益は同68・1%減の94億1500万円となった。売上収益は過去最高を更新したが、事業利益率は2・0%、営業利益率は1・4%と厳しい状況に置かれた。今後は、収益面重視の姿勢の一環として「地産地消に向けての新拠点を北米に開設するなど、今後は課題に向けての取り組みを強化する」(山本社長)。事業利益における増減要因は価格で689億円、数量・構成他で137億円、スポーツ事業での3億円の増益要因があったが、原材料の高騰による688億円、海上運賃の上昇による影響212億円、直接原価147億円、固定費増で19億円、為替差損27億円、経費増23億円、産業品他13億円の減益による収益圧迫要因による影響を大きく受けた。

セグメント別では、タイヤ事業の売上収益は前期比18・2%増の9399億4100万円、事業利益は同70・3%減の123億1100万円。国内新車用タイヤは世界的な半導体不足等により、自動車メーカーの減産継続で低調に推移した。国内市販用タイヤは年初より好調に推移していたが、年末にかけて降雪の遅れや物価上昇によるタイヤ消費マインド低下が影響。夏タイヤでは新商品のグローバルフラッグシップタイヤやプレミアム商品の販売に注力したほか、オールシーズンタイヤの市場認知度上昇もあって販売を伸ばした。冬タイヤの販売は年間ではほぼ前期並み。海外新車用タイヤは、新型コロナウイルス感染症の影響により大きく落ち込んだ前期よりも販売が回復し、前期を上回った。海外市販用タイヤは、アジア・大洋州地域ではインドネシアやタイでは、前期と比べると回復傾向、下期、特に第4四半期に入りインフレや燃料価格上昇の影響などはあったが、通年の販売は前期を上回った。欧州ではインフレ進行の影響もあり、タイヤ需要が鈍化。米州地域の北米では積極的な値上げを行ったほか、低採算品の販売を縮小したこと等により販売数量は減少したが、製品構成を改善することができた。南米では、上期はおう盛な需要を背景に販売を伸ばしたが、下期に入り需要減退、ほぼ前期並みの販売となった。

スポーツ事業の売上収益は同15・0%増の1165億9700万円、事業利益は同3・9%増の89億4300万円。ゴルフ用品は部材不足などがあったものの、北米、韓国を中心に海外で大きく販売を伸ばした。テニス用品も同様に、売上収益は前期を上回った。ウェルネス事業では、会員数が一定程度ばん回したことなどから売上収益は前期を上回った。

産業品他事業の売上収益は同6・5%増の421億2600万円、事業利益は同65・0%減の6億8000万円。医療用ゴム製品事業は国内外で堅調に推移し、OA機器用ゴム部品事業は円安の影響もあり増収。制振事業やインフラ事業も増収となる一方で、生活用品事業は使い切り手袋の競争激化等で伸び悩んだ。

今期については、売上収益は前期比9・2%増の1兆2000億円、事業利益は同59・4%増の350億円、営業利益は同100・2%増の300億円、当期利益は同91・2%増の180億円を見込んでいる。