2023年3月15日

トシコ
工場を移転、新設

生産能力を1・8倍に増強

トシコ(本社・埼玉県川越市、諏訪部充弘社長)は、愛知県一宮市に新工場を建設し、中部地区での生産拠点である関ヶ原工場から移転する。

同社では、凹凸効果による非粘着表面処理「トシカル」コーティングで高い評価を獲得。これまで埼玉県川越市の本社工場と岐阜県関ケ原町の関ヶ原工場との二拠点体制で生産を行ってきた。関ヶ原工場は、1996年に操業を開始。長年にわたり中部地区の生産拠点としての役割を果たしてきたが、生産能力の限界や、建物などの老朽化など、対応すべき課題が散見されるようになり、今後の顧客の多様なニーズに素早く対応する目的から、グループ会社のフロロコート名古屋の隣地に移転し、成長に向けた新たな工場を建設することを決めた。新工場においては、新たにバッチ炉と水洗ブースを導入することで生産能力を向上。現状と比較し生産能力は1・8倍にまで増強される。新工場の建屋の屋根には、ソーラーパネルを設置、低炭素社会への対応に向けて、ESGに配慮した工場運営を行っていく。

併せて、現在の製造のみの組織体制から、製造と販売が一体となった事業部制へと変更。これにより、一段とスムーズに顧客に対応することで、技術に加えて更なる顧客満足度の向上を目指す。

新工場は本年4月28日に竣工、5月16日からの生産開始を予定している。

【新工場(東海工場)の概要】
▽住所=〒494―0003 愛知県一宮市三条字野間8―1
▽代表電話=0586・82・114
▽FAX番号=0586・82・1146
▽敷地面積=1640㎡
▽建屋面積=826㎡
▽生産品目=表面処理(トシカルSコーティング、ファインブラスト加工)
▽総投資額=4億5000万円(土地、工場、新規設備投資含む)