2023年4月25日

バンドー化学
2023年度「全国バンドー会」開催

4年ぶり一堂集結
代理店などが結束固める

バンドー化学(植野富夫社長)は4月21日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸において、同社の代理店などが一堂に会して行われる催し「2023年度全国バンドー会」を開催した。当日は同社の代理店の代表者55人を含む総勢76人が参加。22年度の事業への取り組みや成果、23年度の販売方針説明が行われ、同じ方向性で事業を進める業者間の結束を固めたほか、今後に向けての業務への意識を高めた。

バンドー化学・産業資材事業部営業部の明石貴光部長が司会役を務め、開会の辞が述べられた後、式典が開幕。最初にあいさつに立った植野社長は「全国バンドー会を4年ぶりに開催することができ、皆さんと実際に顔を合わせてごあいさつできることを心よりうれしく思う。一年前に社長に就任したが、皆さんから厚情を賜り、温かい言葉やアドバイスを受けることによって2年目を迎えることができた。コロナ禍もようやく終息の局面を迎えつつあり、われわれの社会も通常の状態を取り戻しつつある。しかしながら、国内外のいずれの情勢も先行きの見通しは立たず、不透明感が常態化する時代を迎えている。当社は今年で117周年を迎えるが、時代の想定外の変化を前提としながら30年後、50年後、100年後へと歩みを進めなければならない。その時々の時代が抱えるさまざまな課題を解決するイノベーションを成し遂げながら、社会にとって掛け替えのない会社として新事業や新技術、新製品の開発に力を注いでいく。明確な正解が存在しない局面において、失敗と成功を繰り返しながら、市場のニーズには素早く的確にこたえていきたい。そのためにもお客様との距離が近い皆さんと一体となって取り組んでいき、ともに明るい未来を切り開いていく」と述べ、今後に向けての道筋を示した。

引き続き、松尾聡常務執行役員が23年度の販売方針などについて説明。重点施策としてマーケットマップ活動を強化し、重点市場のリーディングカンパニーへの拡販を図る。新規新製品・新規顧客の開発・開拓を推し進め、ハイブリッド営業を実施しながら、シェアの拡大を推進する。エリアごとの戦略を明確化し、代理店とともに定量・定性課題を共有し、定期会合において進ちょく状況を確認。代理店との製品講習会、市場情報交換などを通じて営業の専門性を強化し、伝動・サンライン認定制度の計画的な推進に取り組む。現地・現場におけるオンサイトビジネスの強化を全国対象に推進し、担当顧客の深耕を推し進めながら補修市場の拡販を図る。個別ユーザー、代理店主催展示会、地域・大型展示会への出展を実施。新規顧客の獲得、従来顧客の深耕を推し進める。デジタルを生かした顧客接点の拡大を図るなど、デジタルマーケティングを推進。月ごとにオープンウェビナーを開催するなど製品情報を定期的に発信し、ホームページの充実、顧客認知度を広げることで、受注活動を活発化させる。

会場では、経営スキルを高める効果が期待できる講演会も実施。さまざまなアプリケーションツールにおいて、多彩なビジネスに挑戦するEQの高山直取締役会長を講師として招き、「世界が注目するビジネススキルEQとは」をテーマに講演が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていた。

その後、懇親の場として「全国バンドー会代理店様お礼の会」が催され、乾杯のあいさつに立った吉井満隆会長は「皆さんと4年ぶりにお会いできたことを本当にうれしく思う。その間、植野社長とのバトンタッチも行うことができたが、皆さんに支えられたお陰で務め上げられた9年間においては、さまざまな取り組みを実施することができた。植野社長には花爛漫の候、ますますの活躍を期待しており、われわれも一緒になって盛り上げていきたい」と述べ、乾杯の発声とともにグラスを高く掲げた。

宴たけなわで中締めを行った同社執行役員の川原英昭産業資材事業部長は「資材の高騰が続いているが、皆さんのお陰で乗り越えることができた。今後もお客様に喜ばれる商品の提供に力を注いでいきたいと考えているのでよろしくお願いしたい」と述べ、宴の幕を降ろした。