2023年4月25日

デサント
事業戦略発表会開催

新たな成長のための投資を実行
30億円投じ水沢工場刷新

デサント(小関秀一社長)は4月10日、東京都豊島区の東京オフィスで「DESCENTE事業戦略発表会2023」を開催した。

同社は23年3月期第3四半期時点で、主要事業エリアである日本・韓国・中国でバランスよく収益を上げるという成果を出し、昨年11月公表の連結業績予想では当期純利益が過去最高益の100億円を達成すると見込んでいる。

中期経営計画「D―Summit2023」の最終年度を迎える24年3月期は日本・韓国・中国の3本柱経営の安定化に加え、戦略の柱に〝ブランディング〟を据え、新たな成長のための投資も実行する。その一環としてコーポレートブランド「デサント」のモノづくりの中核を担うデサントアパレルの水沢工場(岩手県奥州市胆沢小山北蛸ノ手10)を、国内縫製工場として次の50年を見据えた新たな工場とすべく投資を行い、刷新する。

水沢工場の特長は①開発・製造・サスティナビリティで国内3工場(水沢工場、吉野工場、西都工場)のマザーファクトリーとなる=〝人に優しい、地域に優しい、地球に優しい〟工場として環境配慮、地域共生、働きがいを実現する②競争力の源泉である0から1を生み出す「高付加価値」商品のさらなる進化=手縫いでしかつくれない難易度の高いモノづくりによる〝品位・品質〟の向上を実現する――となっている。

今回の刷新に関する総投資額(建物、設備)は約30億円強(自己資金)で、新築建屋の延床面積は約6000平方㍍、鉄骨造1階建て、主要生産設備は自動裁断機、シームシーリング機、転写プレス機、羽毛充てん機、工業用ミシン。操業開始は25年7月の予定。

さらに、水沢工場刷新をはじめとする〝モノづくり〟力のさらなる強化に加え、グローバルマーケティング費用として10億円強を投入し、デサントのプレミアムスポーツブランドとしてのポジションを明確化することによって次期中期経営計画期間中(25年3月期~27年3月期)に、デサントブランド日本・韓国・中国での収益倍増を目指す。