アシックス
廃棄予定品から色抽出して染色
プロジェクト協業
化学染料と違う風合い実現
アシックス(廣田康人社長CEO兼COO)は、スポーツスタイルカテゴリーで、快適なライフスタイルの提案を目指す豊島(名古屋本社・名古屋市中区、豊島半七社長)が展開する、廃棄予定食材を染料として再活用するプロジェクトブランド「FOOD TEXTILE(フードテキスタイル)」と協業したシューズ「GEL―LYTE Ⅲ OG(ゲルライトスリーオージー)」と「GEL―LYTE V(ゲルライトファイブ)」を、アシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪リンクス梅田、アシックスオンラインストア、スニーカーセレクトショップなどで順次発売している。今後は日本だけでなく、中国、インド、インドネシア、韓国、アメリカ、オーストラリア、東アジア地域、中東地域、ラテンアメリカ地域での販売も予定されている。
FOOD TEXTILEは、豊島と色の原料を提供する食品関連企業、その生地で商品を展開するコラボレーション企業の3社から成り立つサステナブルなプロジェクトブランド。従来捨てられていた規格外の食材やカット野菜の切れ端、コーヒーの出がらしなどを食品関連企業や農園から買い取り、食材に含まれる成分を抽出し、それを染料として生地や糸を染め上げて新しいアイテムに生まれ変わらせている。
今回の協業は業界の垣根を超えて、食品ロスの問題にアプローチするFOOD TEXTILEの取り組みにアシックスが共感したことや、化学染料では出すことができない、自然由来のものだからこそ出せる優しい色合いに興味を抱いたことで実現した。
本商品は、1990年に発売された軽量ランニングシューズ「GEL―LYTE Ⅲ」をベースにした復刻モデルのGEL―LYTE Ⅲ OGと、今年で誕生30周年を迎えるGEL―LYTE Vをベースとしており、どちらも農園から買い取った廃棄予定の食材から抽出した色で染め上げた生地をアッパーに採用。GEL―LYTE Ⅲ OGはルイボスと柿を、GEL―LYTE Vは抹茶とレタスのそれぞれ2種類の色が組み合わされている。化学染料では出すことができない、自然由来の優しい風合いに仕上がっている。また、GEL―LYTE Vのミッドソールにはリサイクル素材が20%以上使用されている。カラーはGEL―LYTE Ⅲ OGがルイボス×ルイボス、GEL―LYTE Vがマッチャグリーン×マッチャグリーン。どちらもサイズは23・5~29・0㌢(0・5㌢刻み)、30・0㌢、メーカー希望小売価格は1万5400円。